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テーマ:サッカーあれこれ(19931)
カテゴリ:硬派
ロッペンのスピードも、C・ロナウドのテクニックもない。
ジダンの美しいトラップも、リケルメのパスだってない。 ましてや、クローゼの得点も、ロナウジーニョのファンタジーさえ皆無だ。 それでも、この試合は面白かった。 2006年ドイツワールドカップ イタリアVSオーストラリア なんだか、「伝統」を強く感じた。 後半早々に退場者を出してからのイタリアは凄かった。 焦りがまったくなく、落ち着き守った。 無理して攻めない オーストラリアのヒディング監督はもっと選手を投入すべきであったと言われる。 でも、僕は投入できなかったんじゃないかと思う。 ヒディング監督は相手が疲れをみて、イキのいい選手を入れる。 そう、10人のイタリアからは守り疲れは感じられなかった。 後半の終了直前、イタリアはマイボールになった。 するするとナチュラルに、上がる選手達。 おそらく、指示などはなかったのではないか。 そのくらい、自然で乱れぬ攻め上がりだった。 攻撃のポジショニングの間隔がよい、イタリア。 オーストラリアは驚いたのだろうか。 サイドががら空きだった。 やがて、イタリアは左サイドから切れ込む。 そして、獲得したPK。 トッティが落ち着いて決める。 1-0 勝ったのは人数が少なかったイタリアだった。 焦らず、チャンスを待つ守備。 ここぞのラストチャンスで溜めていた力を出すように攻めあがる姿勢。 勝利する狡猾さ。 そして、全員がその方法に疑いを持っていない乱れないチームの一連の動き。 「伝統」というのはきっと、「統一されたメンタリティ」なんだと思う。 一つ一つのプレーよりもそのメンタリティがもたらす、イタリアの試合運びに震えた、ゲームだった。 ※もっと、「なんだかなー」なら『目次・◎スポーツ』まで お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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