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田中およよNo2の「なんだかなー」日記

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2006年08月21日
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カテゴリ:脱力系
カズオイシグロの出世作であり、ブッカー賞を受賞した「日の名残り」を読んだ。

固い言葉で日記を書こうとした。
ただ、この文庫のあとがきの丸谷才一氏の「旅の終り」という解説が素晴らしい。
分析とか、ちゃんとした解説はそっちにお任せしよう。

イギリスの風景って丘がうねっているのが多くって、単調だけど、ひょっこりとそれが美しくなったりする。
その「ひょっこり」感がこの小説の美しさの一つなんだろう。

この小説ね、1週間の旅行を主人公の執事がする話なんだ。
でもね、4日目と、5日目が書かれてないんだ。
何があったのかなって、そーぞーすると、ますます哀しかったなぁ。
主人公のスティーブンスはキャサリンさんいお会いしたのかな。

ラストはじーんってきた。
その感じを伝えるのに、カズオイシグロさんは丁寧に長い小説を書いたのかな。
すごいよね。
なにしろ、途中までは執事のじいちゃんの理屈(限りなく、屁理屈に近い)がとっても、うっとおしかったりするんだよね。
それが、いじましくなって、悲しいってなっちゃう。
仕事に誇りをもつって、なんだろうなぁって。
というか、仕事をたてに互いに素直になれなかった男女って、セツナイ。
駆け落ちする同僚に二人とも、非難してるのって、いじましいな。
なあんか、でも、この小説のいいところは最後にほっこり救われるだよね。
大袈裟じゃなくってね。
あぁ~、それでいいのかもしれないなぁ~って、思えるというか、なんというか。

んーただ、個人的には「わたしを離さないで」のほうが好き。
単純に好みの問題だね。
小説の完成度とか、うねりの微妙さは「日の名残り」のほうがよいかもしれないけどね。

僕は原文を当たってないから、わかんないけど、この土屋さんって人、凄く端正な日本語の文章をい書くんだなって。
難しい単語はないけど、スジがいいというか。
翻訳者に興味をもっちゃった。

うん、年を取ったら、もう一回この小説をよんじゃおうかな。

んじゃま、そんなところで。

※もっと、「なんだかなー」なら『目次・◎ものがたり(映画、音楽、文学、本)』まで





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最終更新日  2006年08月21日 00時27分43秒
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