|
カテゴリ:ほどよく
安い。
1冊あたり1200円だが、2冊買えば3冊ついてくるので、正味800円になる。 そして、僕は村上春樹さんの「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」と「ノルウェイの森」と「神の子どもたちはみな踊る」を購入した。 ただ、ちょっと普通と違うのが、それが英語に翻訳された洋書で、しかも購入した場所がマレーシアだったことだ。 (「神の子どもたちはみな踊る」の英語は"After the quake"です。他はそのまんまですね) 僕は仕事でマレーシアにいた。 クアラルンプールの郊外のホテルでのミーティングだった。 ちょっと、オシャレで、価格も高めのショッピングセンターが連結していた。 本屋があった。 一部、中国語や、マレー語もあったが、ほとんどが英語の本だった。 確かに、ハイソではあるのだけど、マレーシアは意外と英語が通じるので普通なのかもしれない。 ガラス張りの店内を外から眺めていると、堂々とカーペットに座り読みをしているのがオドロキだった。 そして、入り口ではもう一つの驚きがあった。 村上春樹さんの作品が安売りしていたのだ。 勿論、村上春樹さんの作品だけではなかったけど、僕が購入した本以外に「アンダーグラウンド」「ねじまき鳥クロニクル」「ダンス・ダンス・ダンス」、そして、「海辺のカフカ」が安売りされていた。 そこから、考えて、さっきの三冊を選んだ。 (全部購入してもよかったな…) 丁度、仕事でモット英語をブラッシュアップする必要性も感じたからも、あるけど。 ちょっと、安売りはカナシイけれども、大量に入荷しているってことなんだろう。 再販制度がない諸外国では、売れない本は入荷さえしないんじゃないかな。 つまり、一時期はこのマレーシアでも村上春樹さんの小説が売れていたってことなんだろうな。 今までの作家がどうかは知らないけれども、こんな売れ方をした日本の作家はいないんじゃないかな? そして、きっとこれはマレーシアだけじゃないはずだ。 「きっと、一番有名な日本人ですよ」 仕事で一緒になった韓国の女性が言っていた。 僕はホテルの部屋に戻った。 なにより、ここは郊外で、夜になるとすることがない。 僕はその本のページをめくった。 うん、やっぱり、とてもいい。 なんか、誇らしい気持ちだった。 ※もっと、「なんだかなー」なら『目次・◎ものがたり(映画、音楽、文学、本)』まで ※もっと、「なんだかなー」なら『目次・◎村上春樹さん』まで お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月03日 00時36分18秒
コメント(0) | コメントを書く
[ほどよく] カテゴリの最新記事
|