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カテゴリ:鎌倉市歴史散策
昨年訪れた「鎌倉の紅葉」です。前年も同じ時期に訪れており各寺とも短時間の散策であった。
鎌倉五山の第四位である浄智寺の紅葉を追った。 12月15日(木) 10:30 総門を潜ると右側に駐車場(無料)、自販機、トイレがあり、駐輪して参拝。 浄智寺の東側には、葛原岡神社へ至る葛原岡ハイキングコースがあり、いつも多くのハイカー が登っている。この日も女性グループが十数名集合していた。 苔むした参道の階段を登る。 歴史を感じさせる参道の階段を登ると正面に「山門」。 参道の両側から木が覆いかぶさる。まだ紅葉には早かったのか。 境内一角の洞窟には鎌倉・江の島七福神の一つである布袋尊がまつられている。 ここの受付で拝観料(200円)を支払い境内へ。この日は境内の外から紅葉を観賞した。 山門の鐘楼門 平成十九年(2007)に再建された鐘楼門には「山居幽勝」の額が掲げられ、花頭窓のある上層に は慶安二年(1649)の梵鐘が吊るされている。 本堂 曇華殿(どんげでん) 曇華殿と呼ばれる仏殿で、御本尊は室町時代に作られた木像三世仏坐像で県指定の重要文化財。 本堂前では多くの観光客が紅葉を追っていた。 本堂前のカエデの紅葉。 いつもきれいに紅葉している。 山門前から山道を下り振り返る。 総門の近くに置かれているレンタサイクル。 いつもこの場所にはキッチンカーがあり珈琲等を販売していたがこの日は営業していなかった。 最近のレンタサイクルは電動アシスト自転車になっている。 浄智寺から県道21号線(鎌倉街道)を鶴岡八幡宮方向へ進む。 臨済宗 長寿寺(ちょうじゅじ) 所 在 地 :神奈川県鎌倉市山ノ内1520 境内は季節・曜日限定特別拝観となっている。 秋季:10月・11月 金土日及び祝日 12月1日から6日までのため閉鎖中であった。 左側の坂を上り、亀ヶ谷坂切通の山越えで「扇ガ谷地区」へ行くことに。 11:50 急な坂道の、亀ヶ谷坂切通である。右上の崖下に「地蔵尊」。 所在地:神奈川県鎌倉市山ノ内1508 地蔵尊は崖下に並び、幟はボロボロで地蔵尊も風化していたが新しいお供え物があった。 岩肌を切削して地蔵尊が置かれていた。 この亀ヶ谷坂切通を通り抜けるのはもう何度目になるか。 急な坂だが電動アシスト自転車のため楽々と登れる。 亀ヶ谷坂切通の峠を越え急な坂道を下る。断層がくっきりと。 亀ヶ谷坂切通の脇に、「国指定史跡 亀ヶ谷坂」の説明板。 説明板は4ヶ国語で書かれていた。 国指定史跡 亀ヶ谷坂 (かめがやつさか) この道は、扇ガ谷と山ノ内とを結ぶ、亀ヶ谷坂と呼ばれる切通です。切通とは、山を切り開い て造られた道のことで、交通を容易にするとともに、防御の拠点ともなっていました。 亀ヶ谷坂が造られた正確な時期はわかりませんが、13世紀の中ごろには切通として整備されて いたようです。『吾妻鏡』によれば、幕府が鎌倉市中の7箇所の商業区域の1つとして「亀谷辻」 を指定しており、建長寺や円覚寺などの大寺院が建立された山ノ内と、鎌倉市中を結ぶ亀ヶ谷 坂は、経済的にも、軍事的にも、重要な場所だったことがわかります。 江戸時代には「鎌倉七口」の1つと数えられるようになり、現在も生活道路として利用されてい ます。 注 意 この史跡に対して、みだりに現状変更 (掘削、工作物の設置等) や保存に影響を及ぼす行為を行 うことは、文化財保護法により禁止されています。 平成24年3月 鎌倉市教育委員会 亀ヶ谷坂切通の亀ヶ谷坂を通りぬけると突き当りに、 岩船地蔵堂 (いわふねじぞう) 所在地:神奈川県鎌倉市扇ガ谷3丁目3-21 岩船地蔵堂は、最近造り直されて新しい建物になってしまって寂しい感がする。堂内には白顔 の地蔵が安置されている。源頼朝の息女・大姫の念持仏と伝えられている。日本三大岩船地蔵 の一つである。 大姫は不幸な娘であった。人質で鎌倉へ来ていた木曽義仲の嫡男・義高と馴染んでいた。木曾 義仲が近江粟津で源頼朝の追討軍に殺害された後、頼朝は人質であった義高も殺害した。義高 が殺害された後、大姫はノイローゼとなり頼朝、政子の祈願も空しく、建久8年(1197)、20歳 の若さで亡くなった。哀れな死をいたむ北条、三浦、梶原など多くの人々が、この谷に野辺の 送りをしたと伝えている。木曽義高の墓は常楽寺の裏山にある。 左側の石柱には「海蔵寺 岩船地蔵堂」と。 11:58 真言宗 浄光明寺 (じょうこうみょうじ) 所在地:神奈川県鎌倉市扇ガ谷2丁目12-1 浄光明寺は萩の名所で、9月中旬過ぎから見頃を迎え境内の広範囲に咲き、とても風情 がある。また、国の重文、土紋装飾の阿弥陀三尊像は晴天の木土日祝(8月を除く)のみ 拝観可能である。 寺号標石の右側には、昭和4年3月に建立された石碑「藤谷黄門遺蹟」。 山門とカエデとのコラボ。 紅葉のカエデをズームアップ。 違う方向から撮影。 山門を入ると左前方に「客殿」。 客殿の右側の参道を進み石段を上ると、市指定文化財 浄光明寺仏殿 (本堂) 、国重要文化財の 「阿弥陀三尊像」の仏殿がある。 更に山を登ると、鎌倉の海が見下ろせる「冷泉為相の墓」である宝篋印塔がある。 以下2枚の写真は、2021年2月6日(土)に参拝した時のもの。 宝篋印塔から見る鎌倉の海。 山門を入り右奥に「不動堂」が建つ。 不動堂は天明三年 (1783) に再建された。 不動堂の扁額、「不動堂」。 不動堂の右側草むらに銅製のプレート。 湘南の石川先生 夏草のように育った高校時代を振り返るとき、それぞれが思い浮べる場面は違っていても、 私たち一人ひとりにとってかけがえのない先生であった「一成さん」を忘れることはない。 ここに深い感謝と親しみを込めてその名をしるす。 県立湘南高校教諭(昭和二十九年 ー 四十八年) 石川一成先生 昭和五十九年十月二十三日 没 平成三年十月 日 湘南の教え子たち 鐘 楼 イチョウの木も黄葉。境内に銀杏が落ちていたが。 浄光明寺から戻り、左側は扇川 (おうぎがわ)。 《 扇川 (おうぎがわ) 》 この川にはヨシノボリ (魚) やモクズガニのほかにホタルの幼虫の餌となるカワニナ (貝) など の水生小動物が生息しています。 良好な水辺環境をみんなで創り育てましょう。 鎌倉市 モクズガニが生息していることにびっくりだ! こちらも花で知られる海蔵寺へ向かう。 海蔵寺への住宅街の緩い坂道を上る。 海蔵寺前の片隅に立つ石柱。 石柱には「○守本尊観世音菩薩」と。 12:10 海蔵寺門前の寺号標石。 ー 続く ー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.02.11 15:24:02
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