民法766条改正のために
きょうは、民主党枝野幸男議員の事務所まで、民法766条改正関連のお願いに上がりました。ていねいに対応して頂いて、感謝致しております。選択的夫婦別姓や、婚外子差別、あるいは、民法772条(離婚後300日以内に出生した場合の父親の推定)などが話題にのぼりますが、民法766条の改正についても、何とかして頂きたいと願っております。民主党内で、民法改正について動きがある、というお話を耳に致しました。離婚後、あるいは、別居後に、我が子と会うことができず、我が子のことが心配でならない、お父さん、お母さん、かすかに展望が開けつつあります。もちろん、「自民党」という大きな壁が立ちはだかっていますが、衆議院選挙で政権交代ということになれば、日弁連までは、民法改正の方向は既にできているので、民主党内がこの方向でまとまれば、法律が修正されるかも知れません。生活費を稼ぐのに精一杯で、子どもの勉強や生活にまでなかなか目が行き届いていないシングル・マザーの方についても、養育費の支払いが滞っている場合には、何らかの法的な対処が可能になる方向ではないかと思います。離婚後に、子どもを会わせない、ならば、養育費を支払わない、では、しわ寄せは子どもに行くのです。何の責任もない子どもが、親同士のけんかのために、経済的な困難や、不十分な監護に甘んじなければならない、というのでは、子どもが可哀想です。日本も批准している「子どもの権利条約」では、こうしたことで子どもに不利益が及んではならない、と、しているのです。ところが、帰りの電車で哀しいことがありました。横浜から、京浜急行の各駅停車に乗ったのですが、南太田で通過待ちをしている間に通過していった快速特急が弘明寺駅で人身事故、という車内アナウンスが入り、弘明寺駅の手前で電車が止まってしまいました。弘明寺駅付近は、ちょうど線路のカーブが緩くなってくるあたりで、特急がスピードを上げるので、去年の7月にも事故があって、このブログにも書きましたが、きっと、耐え難いほど辛いことがあったのでしょう。事情はわかりません。ぜひ、来世では、幸福をつかんで頂きたいと思います。電車は15分ほどで動き出しました。弘明寺駅で乗ってきた人の顔もこわばっていたように思います。少子化をほぼ脱却したフランスで、婚外子の割合が過半数になったというニュースが出ていましたが、なぜ、そういうことが可能なのか、と、言えば、結婚していなくても、離婚しても、法制度を含めて、子どもを両親が共同監護する社会的システムが完備しているからです。日本では、拷問を禁止している憲法のもとで、民法の不備のために、我が子を想う親が子どもに会うことができず、激しい精神的な苦痛に耐えなければならない、ということが、当たり前のように起きます。我が子が通う幼稚園や小学校を訪問しても、「保護者」でなければ門前払い、個人情報保護を盾に取られて、実の親であるのにもかかわらず、普段の様子を聞かせてもらえるどころか、在籍しているかどうかさえ教えてはもらえないのです。最悪、ストーカー扱いで、警察に連行されてしまった、という話も聞きます。それでいて、一般の社会人は何とも思っていないのです。街頭活動を行えば、街の冷たさに背筋が凍り付きます。こんな国は先進国では日本だけです。欧米各国、中国、ロシアは、すべて離婚後も共同監護です。離婚の被害は子どもには及びません。経済財政担当大臣が、「もはや日本は『経済は一流』と呼ばれる状況ではなくなった」と言っているそうですが、経済面だけでなく、精神面においても、日本は下流国家になり果てているのです。苦痛に耐えかね怨念を抱きながら飛び込んでしまう、そういう社会は、本当にやめにして頂きたい。----------------理工系受験生向け大学入試問題研究サイトはこちら大学入試問題検討ブログはこちら----------------応援、激励、賛同のコメントはこちらへお願いします。