昼間っから!そして夜は子守
ブライアンが来てるので、ぱなっちの訪問どうすんのかなぁ、と思って「どうする、自分の家へ連れて帰る?」と奴にテキストを送った。そしたら、奴が私のデスクに来た。週の何日かは夜の仕事があるので、できたら、会いに来たいとのことだった。「ところでさぁ、なんか匂うわよ。(By the way, you smell...)」「そう?普通俺は臭いよ。(Do I? Generally I smell.)」「そうじゃなくて、飲んだ?(No! You smell drink!!)」「ビールか(Beer?)」 いいご身分ですこと。前にも書いたけど、この「俺、臭い?」っていうの、イギリス人の男は良く使います。実際臭いんです。なわけで、ダディはぱなっちに会いに来ました。が、ブライアンがいますから、ぱなっちだけと遊ぶわけには行きませんよ。ブライアンはダイニングを占領していて、ぱなっちと私はごはんが食べれない。ま、いいんだけど、私は夜食べなくても。でも、ぱなっちには餌を与えねば。熊の顔のソーセージとチーズとディップとにんじん。当然のごとくリオンも一緒に食べる。ぱなっちは気前がいいので、なんでも分け与えるので。「ヒヨコマメのディップ、僕もだーい好き。」とか言って、食べつくしてるけどさ、ブライアンがこのディップ買ってるの見たことないよ。好きだったの?そこで気付いた。この子、好きでもない食べ物毎日食べさせられてるんだな。どうりで残していることが多い。ブライアンは似非日本通健康志向気功士なのだ。日本食材を買ってくることが多いが、とんでもない料理の仕方をしている。どうせイギリス人のこと、味付けなんかしていないも同然だろう。あのまずそうな料理、子供向けとはとても思えない代物だし、やっぱりリオンはあの食事では不満足なのだろう。こんな手のかかっていない物で良かったら、食べなさい、食べなさい。にんじんもう1本剥こうか?それから二人は私の部屋で遊びだした。クリスマス・プレゼントに貰ったマジック・セット。リオンがインストラクションを読み、一生懸命やってみている。そこへ、ダディ来訪。ぱなっちに会う日くらい、残業しないようにしようよ。とりあえず、正気のアグネットに紹介。ブライアンは、、、会ったことあるから、いいね。見えてないみたいだし。部屋に入って、背後からハロー。リオンもぱなっちも恥ずかしそう。なんで、二人とも照れてるの?「どうして、君が子守してるんだぃ?」と、口の横っちょから聞く。「ブライアンがあの調子だから、リオンはブライアンを怖がって私たちと一緒にいたがるのよ。」と、口のすみっちょから答える。あー、君が日本語をしゃべってくれたら、普通に会話できるのに。ダディがマジックに参加。私が下でお茶を入れている間に練習して、リオンと二人で色々見せてくれた。いや、実際リオンよりも夢中になっていた。ぱなっちも「カップを通り抜ける黄色いポール」のマジックを見せてくれた。ぱちぱちぱちぱち。「これが、難しくて、どうもうまく行かないんだよ。」と紐とコインを使ったマジックの取り説をずーっと読んでいた。そのうちに飽きた二人が別のことを始めても、まだマジック本を読んでいた。「この、マジック・セット、あなたの年齢にぴったりだったってことね。」と、パッケージに書いてある「対象年齢6歳以上」というのを指しながら言ったら、「え?いや、もうちょっと俺は上だよ。」と、真顔で答えた。笑って欲しいところだったんですけど。8時半になったので、歯磨きをして、お休みの時間。リオンにはアグネットが本を読んであげる。ぱなっちには、ダディがPooh Bearの続きを。お休み。ダディもバイバイ。10時前くらいに、リオンが泣いて起きてきた。下で本を読んでいたアグネットがもう一度寝かしつけた。ブライアンがあんな調子では、リオンが情緒不安定になるのも仕方ないな。それでもダディといるのが幸せなのか?ブライアンはしばらく静養した方がいいんじゃない?