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カテゴリ:手のひらの宇宙
というより、彼の贈り物を受け取るかどうかは、 そのヒトの心の持ちようなんだそうです。 そしてその辺のことは当のサンタさんは あんまり気にしていないとか。 なるほど。 だから、子どもは受け取ることができるんだ。 **************************************** これは、去年娘がサンタさんにお願いした絵本です。 近くのマンションの集会所で週に一度開かれてる読み聞かせの会で 出会ってすぐ、 リクエストがありました。 降りしきる雪の牧場に、黒いちいさなろば。 駈ける昼も眠る夜もひとりぼっち。 ある日囲いごしに訪ねてきたふたりの女の子から聞いたのは、 イブの晩に贈り物を配りにやってくるおじいさんのお話しでした。 「ろばには くれないんですか?」と ろば。 「しらないわ。ろばにも くれるかもしれない。」と 女の子。 どんなプレゼントだって きっと だいすきになる、 と 彼は思いました。 その晩ふと目を覚ました彼の前にあらわれたおじいさんから、 調子を悪くした若いトナカイの代役を頼まれて・・・ 星の凍る音さえ聞こえそうな夜を、リンリンと響く鈴。 子どもの頃、誰もが夢に描いたような風景を そりは駆け抜けていきます。 「あしたの あさになると、なにかが おまえを まっているよ」 楽しくて楽しくてへとへとになって帰り着いた牧場で、 おじいさんが言ったとおり、 しんと白い朝に待っていたのは・・・! **************************************** 美しい絵本です。 いつまでも(おとなになっても!) 本棚のすみっこに置いておいて下さいね。 全てのモノにサンタは来ます。 今年もまた。 (ルース・エインズワース 作/ 石井桃子 訳/酒井信義 絵/ 福音館書店 2002) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.10.29 08:45:51
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