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公園人の散策記

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2003年06月01日
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雨天順延となった公園散策ツアー第2弾。今回ものり平さんにお付き合いいただき「旧古河庭園」を訪れた。
「旧古河庭園」は元々は陸奥宗光の別邸だったが、古河財閥との縁組から古河家の所有となったもの。英国風洋館と、その前に整然と造られたバラの花壇が有名な庭園である。各種のバラが咲き乱れるこの季節に是非行ってみたかった庭園である。
1時に上中里の駅でのり平さんと待ち合わせ。心配していた雨はどうやら大丈夫そうだ。上中里という駅、京浜東北線が山手線と田端で分かれた最初の駅なのだが、日暮里、西日暮里、田端と比べて、途端にローカル色が強くなる。駅前に何もない駅なのだ。目的の「旧古河庭園」は駅から歩いて6~7分で、本郷通り沿いにある。門を入り、管理事務所で入園料を払うと、いきなり右手の英国風洋館が目に入る。もうそれだけで非日常の異空間にいざなってくれる。この洋館、事前に往復はがきで予約すれば、入館料500円で中を見学することもできるらしい。今日は結婚披露宴が行われていた。
そして、お目当てのバラであるが、これが実に見事に「咲き誇っている」という表現がぴったりくる。一株々々に品種名が表示されていて、「プリンセス・オブ・ウェールズ ダイアナ」とか「クィーン エリザベス」とか「マサコ」など、日英のトップレディーの名前がついた品種や「カトリーヌ・ドヌーヴ」なんていうのもあった。また、これらのバラが植えられている花壇が、幾何学的で洒落ている。
次に、奥の日本庭園へ足を運ぶ。こちらは回遊式泉水庭園である。「心字池」を中心に、枯山水の手法を用いた「枯滝」や、「雪見灯篭」、国内最大という「奥の院型灯篭」など様々な灯篭が配置されている。ここで、のり平さんが発見! 「灯篭」は英語で「ガーデン ランタン」ということが、各灯篭の解説板からわかった。どうやら今回のツアーで、のり平さんは灯篭探求に目覚めてしまったようだ。しめしめ。これでまた一歩、「公園の魅力」に足を踏み込んでくれたわけだ。
西洋式花壇、日本庭園と一回りして、洋館の前に戻ってみると、人力車が2台止まっていて、車引き姿の若者達が客引をしていた。どこかの学生グループがボランティアでやっているようで、「無料ですから、記念にどうぞ」などと、通りかかる人に手当たりしだい声をかけている。学生達のノリは、この庭園には不釣合いなハイテンションだ。乗っている客は、圧倒され気味で居心地悪そうだったので、我々は遠慮させていただいた。

さて、庭園内をほぼ一周して、小1時間。時刻はまだ2時前である。ここでのり平さんから「六義園に行ってみませんか」という提案があり、庭園をはしごする運びとなった。「六義園」は、ここからだと1キロと離れていない。駒込駅の近くである。昔ながらの商店街が建ち並ぶ本郷通りを10分ほど歩いて「六義園」へ。

「六義園」は徳川五代将軍・綱吉の腹心、川越藩主・柳沢吉保が造園した典型的な大名庭園で、都内では「小石川後楽園」と並び賞される「名園中の名園」である。
表門を入り入園料を払うと内庭大門がある。これを入ると、まず正面に絶対的存在感のしだれ桜が現れる。ここからさらに左手の小さな門をくぐると、右は芝生、左は苔の鮮やかな緑の中を小道が走り、正面には大泉水が広がっている。「六義園」と「小石川後楽園」では、日曜・祝日の午前11時と午後2時に、ボランティアが無料で園内を説明案内してくれるサービスがある。我々が入園したのは2時10分ぐらいだったが、目の前にそのガイドの説明に耳を傾けている一団がいた。後ろについて、その解説を盗み聞き?しながら「雪見灯篭」や「中の島」の「妹山」「背山」を眺めると、ちょっと得した気分。しかし、あまりにも説明が懇切丁寧なので、その一団を追い越して先へ進む。
この庭園も、「旧古河庭園」の日本庭園と同じ回遊式泉水庭園であるが、泉水の規模はこちらの方が断然大きい。そして、こちらの方が圧倒的に手入れが行き届いているのだ。綺麗に刈り込まれたつつじが池畔に程よく配置され、その鮮やかなピンクが水面にも映っている。また松、桜、楓など四季を彩る木々は、皆、永い歴史を感じさせる巨木で、その枝ぶりも完璧なまでに庭園の表情を作っているのである。私が特に気に入ったのは「吹上茶屋」周辺と、庭園全体を見下ろせるように作られた見晴らし台「藤代峠」からの景観である。
泉水の周りを一回りして、最後に馬場跡「千里場」へ向かった。大名庭園の場合、綺麗に造園された庭園のほかに、馬術の訓練のための馬場がある場合が多い。元々は松平家の別邸だった浜離宮にも馬場跡が残っている。馬場は真っ直ぐな土の道で、馬を全速力で走らせるために、だいたい200メートルほどは直線コースが確保されている。「六義園」の馬場跡は、両側の木々の枝が覆いかぶさり、深い森の中の小道を思わせる風情である。「昼なお暗し」という面持ちだ。この風景にはのり平さんも痛く感動してくれた様子で、私も非常に嬉しかった。馬場跡を奥に向かって少し歩きかけたときに、空を覆う木の枝からザワザワと音がした。風かと思ったら、雨が降り始めたものだった。今日の散策はここまで、ということか。もっと先まで歩いてみたいという、腹八分目の感覚で引き返すことになったが、「また来てみたい」と思わせる、天のにくい演出のようだ。

今回もお付き合いくださったのり平さん、ありがとうございました。

(写真は近日中のアップします)





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最終更新日  2003年06月02日 23時43分07秒
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