以前メールをチェックするソフトとして「
B's Biff(作者:び~さん)」を紹介、利用させてもらっていました。しかし、私のパソコン環境だけかもしれませんが、なぜか動作が不安定になってしまいました。メールチェッカーとして非常に使い勝手がよかったのですが、しばらくバージョンアップがされてないようなので、新たに別のソフトを探すことにしました。
いろいろと試してみましたが、一番よかったのが「
nPOP」、そしてその改造版の「
nPOPQ」でした。これらは
メールサーバ上のメールをリスト表示して内容を閲覧できる簡易メールソフトです。マルチアカウントに対応しており、常駐させておくメールチェッカーとして「B's Biff」以上に使いやすいと感じました。
ソフト名:nPOP for win32
作者:nakkaさん フリーウエア
HomePage:http://www.nakka.com/
フロッピーで持ち歩ける簡易メールソフト。
窓の杜記事:http://www.forest.impress.co.jp/lib/inet/mail/mailer/npop.html
ソフト名:nPOPQ
作者:坂本起也さん フリーウエア
HomePage:http://homepage2.nifty.com/qta/
簡易メールソフト。オリジナルのnPOPを改造。
Vector記事:http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/061212/n0612121.html
nPOPを改造して、
・プレビューの表示(縦/横配置)
・アカウントのツリー表示
・アドレスの簡易表示
・保存箱/送信箱をアカウント別に表示
できるようになっています。
私は後者のnPOPQを使わせてもらっていますが、通常使っているメールソフト(Becky!)とほぼ同じ使い勝手であると感じます。大きな違いとしてはこのソフトはリモートメール機能をベースに構成された“簡易メールソフト”という点でしょうか。メールサーバ(POP3/APOP)上のメールからヘッダおよび本文(の一部)を取得し、画面表示をしています(ちなみにBeckey!にもリモートメールボックスという同様の機能があります)。SSLに対応(別途npopsslが必要、nPOPのページにて入手可)し、Gmailも読めるようになりました。本文が読めるので、いらないとわかればすぐにサーバから削除できるのがよいです(GmailはnPOPQのリストから削除できますが、仕様なのかサーバ上には残ってしまいます)。
フィルタは設定できるのですが、しばらくの間どうやって使うのかがわからず困りました。例えば、内容にただ「未承諾広告」と入れておいてもフィルタリングされなかったからです。nPOP/nPOPQのフィルタ設定に関する情報がどういうわけかほとんどないんですよ~。1週間以上いろいろネットで検索してやっとわかりました。正規表現を使わなければならなかったんですね。正規表現に関してはあまりよくわかりませんが、とりあえず、
・削除用にマーク、Subject、「*未承諾広告*」というように、前後にアスタリスク(*)をつければ件名に未承諾広告というキーワードが含まれていればフィルタリングできる(×がつく)ようになります。プロバイダでサーバ上の迷惑メールの件名に [meiwaku] のようにつけられる場合は、「*meiwaku*」としてnPOPQでさらにフィルタリングするようにしています(プロバイダ側で間違ってフィルタリングされているのがあるといけないので)。
・ちなみにHTMLで記述された本文のメールをフィルタリングするには、Content-Typeを「*html*」にすればよいです。
実際に削除するにはマーク実行か巡回実行してください。
指定時間ごとの自動チェック、URLやメールアドレスがクリックできる機能もありがたいです。今ではもう手放せなくなってしまいました。 |
■それにしても、フィルタの設定がわかるようになるのに苦労しました。。
ヤフーやGmailなどのサーバにあるメールをnPOP/nPOPQで読みこめるようにするには、アカウント毎にnPOP/nPOPQの設定が必要ですが、サーバ(ウェブメール)側の設定も必要ですのでご注意ください。
例えば、
→Yahoo!メールなら、メールオプション「POPアクセスとメール転送」、ヘルプ「
メールソフトで送受信するには」
→Gmailなら、設定「メール転送とPOP設定」、ヘルプ「
POPアクセス(日本語を選択)」
を参照してみてください。