★★小学校選び@オランダ★★
このテーマで選びつつ、外れているかなぁ~と毎回悩んでいるのですが、他によいテーマを見つけることもできず・・・「子供に英語を勉強させるにはどうすればいいか?」プラス、現地校の状況やオランダ語、また一番重要な母国語の日本語の勉強もまじえてかいています。さらに、親の英語、オランダ語、日本語学習体験も。親子共に勉強・学習しようと思っていますので・・・よくばって書いてしまって、しかも、ブツブツとつぶやき、タイヘン読みづらいと思いますが、ご了承ください。最近、サボってばかりのオランダ語の勉強教材に、いい新聞記事があったのでそれをご紹介。実際の新聞を読んで、問いに答えたり、それをテーマにディスカッションをして意見をまとめるというもの。Een basisschool kiezenオランダで小学校選びに関する情報オランダは、学区制がなく、どの小学校も親が決められる。Openbaarschool とbijzonderschoolの二つがある。openbaarschoolとは公立学校。bijzonderschoolとは特殊学校。bijzonderschoolのうち、宗教的な学校として、rooms-katholieke(ローマカソリック系),protesutants-christelijke(プロテスタント),isulamitische(イスラム系), antroposofische(人智系), hindoe(ヒンドゥー系),joodse (ユダヤ系)などがある。montessori(モッテッソーリ),dalton(ダルトン), jenaplan(イエナプラン), freinet(フリーネット), vrijschool(フリースクール)などがある。知らなかったけれど、日本の友人・知人によると、日本にも、モンテッソーリ系の学校があるのだそうだ。隣近所の夫婦は、大のモンテッソーリ志向。子供もモンテッソーリに通わせている。我が家は、フツーの公立学校。オランダ人の友人・知人にすすめられた家から最も近い学校。相棒とイソイソと学校の説明会にいった。学校の説明をしてくれた先生方はとても感じがよかった。子供達もにこにこして、キチンとアイサツしてくれる感じの良い子供達ばかりだ。送迎にきている親と少し話した。感じのいい方ばかり。英語圏からきた駐在員の子供も多い。親子共に、オランダ語の補習授業もあるし、先生達は熱心で英語のうまい人も多い。英語の授業もちゃんとしているとのこと。即日、相棒と二人でその学校に決めてしまった。もう一つの新聞記事からの教材は、Amsterdamのeen zwarte schoolでの先生達の奮闘美談。zwarte schoolというのは、「黒い学校」。つまり、モロッコ系やトルコ系、スリナムやアンティル諸島からきた子供が多い学校だ。この新聞記事は、98, 97年に書かれたものだけれど、今でも、zwarte schoolというコトバはよく耳にする。オランダ語を習いたてホヤホヤの筆者が、ギョッとしてしまうほど、political-correctではない差別的な表現にきこえる。でも、他にピッタリするコトバが見つからないんだろうな。zwarte schoolに関する美談が取り上げられるということは、現実は、その逆が多いということ。この新聞記事に取り上げられている美談が新聞ネタになるほど珍しいということ。ま、これはどの時代、どの国でも同じこと。アムステルダムやロッテルダムなどの大都市では、30%~40%ものallochotonen外国人を占める。地区によっては、50%以上というところもある。オランダ語でallochotonenというと、モロッコ系、トルコ系、スリナム系、アンティル諸島系などの移民をさす。生粋のオランダ人、つまり白人系オランダ人はautochtonenという。身近な例でよくきくのは、このautochtonenのオランダ人が続々とアムステルダムから引越し、郊外やこじんまりとした町に引っ越していく。子供の安全と教育のためだ。小学校でおしゃべりした親も、アムステルダム脱出組。この小さな町だと、とても安全で公立学校のレベルも上々。安心して子供を学校に通わせることができるという。アムステルダムの家の近くの小学校は、いわゆるzwarte school。allochotonenといっても、子供達はオランダ語をネイティブスピーカーと同様にあやつり、オランダ国籍をもっている。でも、ほとんどの親は失業中で、生活保護を受け、麻薬中毒やアルコール中毒、ひいては、DVが深刻な家庭がほとんどだ。そういう親に育てられる子供は、勉強以外の深刻な問題を抱えている。犯罪に走る子供も多い。「人種差別じゃないけれど、自分の子供をこういう学校にゼッタイ通わせたくない」としみじみかたる。彼女は、この町にきてよかったとよろこんでいる。これは、世界各国共通子供のいる親の正直なキモチだと思う。昨年、デンハーグの学校で教師がallochotoonの生徒に殺される事件がおこった。その教師は、教育熱心で生徒の評判も高い方だったそうだ。allochotonenとautochtonenの問題の構造というのは、ますます深刻化している。といっても、個人的にはこの問題の深刻さがピンとこない。というのも、知人のモロッコ人やトルコ人は、温厚な人柄で、オランダで安定した専門職の仕事をもち、教育水準は高いからだろうか。彼らは敬虔はモスリムであるが、ラマダン(イスラム教食)中も社交的で、みんながビールや食事をガンガン食べている時も、のまず喰わずにもかかわらず、ニコニコとみんなの聞き役をしていた。といっても、彼らはオランダでも数少ない成功組なのかもしれない。実際には、理想的は教育論、理想論ではまかりとおらない状況。これが、残念ながらオランダでの教育現場の現実なのだと思う。なので、子供の教育環境には注意が必要だなと痛感・・・・