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森下九段が言っていましたが、某作家に言われた事で、コンピューターと対局しても次のような条件だったら人間が勝つという話でした。
次の条件と書いておききながら、その条件がどうだったか、実は忘れてしまったのですが…… とにかくやたらと時間の長い将棋です。1手に1日とか3日とかかけて、秒読みだったか終盤にだったか、1手に何十分だったか何時間だったか? そのくらいかけるという事です。 そういう将棋だったらまだ人間の方がコンピューターより強い、という話ですが、まあこんな対局が実現する事はないでしょう。 およそ勝負という観点からでは話になりません。 「私もその条件だったら負ける気がしません」 と森下九段は言っていました。 まあその条件でも負ける人は負けるし、言いたい事は何となく分かります。見落としをなくして、終盤も間違わずに正確に指せれば、まだ人間の方が強い。 構想力とか、序盤を創るという感覚、そういったものはまだまだ人間の方が上だという事でしょう。 コンピューターの序盤なんてものはそれこそ受け売りであって(100%そうとも言い切れない部分もありそうですが……)、上手さがある訳ではありません。 ただこういった考え方では、人間同士ででも序盤の優れた棋士が強くて優れていて、終盤型の棋士の評価はガタ落ち、という事になります。完全に否定されると言ってもいいでしょう。 将棋は逆転があるからこそ面白いとも言えるし、勝負強さというものが培われるのもそうした競り合いがあってこそでしょう。 ただ対コンピューターにおいては、リードされて終盤に入るという事が致命傷になる訳で、そこでそういった有り得ない条件の話とかが出てくるのでしょう。 とにかくそんな条件では勝負からは逸脱していて、完全に検討とか研究とかの世界になってしまいます。 追記:それから条件として、将棋盤と駒を使って動かして検討してから着手する、というのもありました。コンピューターは読む時にそれが出来るのに、人間は頭の中で読むから不公平だという話でした。コンピューターの発達と人間の能力の限界を考えた上での「何が対等の条件か?」というテーマの、決してふざけた話ではなく真面目な話ではあると思います。 ただ「負ける気がしない」では、それは対等な条件ではないという事になる気がします。勝つか負けるか、というギリギリのラインが対等という事になるのではないでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.11.27 10:44:01
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