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カテゴリ:プロ棋界・プロ棋士・将棋連盟
A級順位戦が終了して佐藤天彦八段が第74期名人戦7番勝負の挑戦者に決まりました。
A級1年目での挑戦は20年振りとの事です。8勝1敗の堂々とした成績。 今期は王座戦、棋王戦に続いての3つ目のタイトル挑戦で、一気に開花したような印象です。 王座戦挑戦中に、ふと「次の名人は……?」というテーマについて思いました。 しばらくはこの問題をスルーしてきている自分に気が付いたのです。 渡辺竜王が最有力と見ながらも、何だか現実の事として捉え切れていなかったような、不思議なというか不可解な状態であったような、そんな気がします。 羽生世代の安定感が抜群でいかにその期間が長かったか。 とにかく渡辺竜王以外には候補があまりいなかったような所へ、今期になって急上昇してきたのが佐藤天彦八段です。 王座戦で2勝を上げた時点で、タイトルを獲得する力がある事は充分に証明されて、そしてA級順位戦でも全勝でトップを走っていた。間違いなく名人候補に名乗りを上げていました。本当に名人位に就くかどうか、それは神のみぞ知る事なのですが。 羽生さんの実績とは、単に技術面だけでは不可能な部分が大きいと思います。阿部さんとの竜王戦が一つの分かれ目だったという人もいます。 そしていまだに渡辺さん以外の下の世代にタイトルを譲らない状態を続けている…… 羽生さんを継ぐような若手が現れる事をファンは望んでいるのか? それには10代でA級に負けない力を有して、そして実績を上げながらも、尚且つ『順境に耐える』精神力を持つ人材が現れない事には実現されないでしょう。 大山15世名人が言った「勝ち続ける事が私の人生である」という言葉を実践出来るような―― お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.02.28 19:00:44
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