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~ボクの足跡~ byべべ

~ボクの足跡~ byべべ

キックくんの足跡.....心の中に...

日記 2008.04.17 「キックくんの足跡.....心の中に... 」

先日トトちゃんの足跡.....心の中にをUPしました。
トトちゃんが病気と闘っている時を同じして
2歳半のキックくんも一生懸命闘っていました。

ととまま発信のバトン
トトちゃんの思いだけでなくキックくんの思いも込められて
歩き出しました。
楽天ブログとととえれなより(2007年10月02日発信)
キックパパさんからのメッセージです

ととまさん、この場をお借りすることをお許し下さい。
最愛のキックが逝って10月2日で2週間経ちました。
ととままさんも、とと君を亡くしてお辛い中、
「糸の危険性」についてのコメントを発信していただき
ありがとうございました。
また、ととままさんのブログを訪問された皆様方より
キックに対し温かいお言葉やコメントをいただき
この場をお借りしお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

キックは2005年3月に誕生し、6月に我が家の
一員になりました。
初めて迎い入れたワンコであり、
これからずっと、我々家族4人と一緒に暮らすことを願い、
2005年10月に去勢手術を行いました。
少しでも病気にならないよう、願いを込めて・・・・。

それから1年後の2006年9月、
お腹の部分が赤く化膿したようになり、通院をしましたが、
治る様子がなかったので病院を変えました。
診断の結果「結節性皮下脂肪織炎」とのことでした。
直ちに手術を行いました。
(この時は、この病気の恐ろしさはわかっていませんでした。)
・お腹の中に2箇所糸の結び目があったのを摘出した
・引っ張ってみてきれいだったので内臓の方までは、
 開かなかった
・お腹の中の血管は、電気メスで止めたので糸は
 使用していない
・皮膚から筋肉をナイロンの糸を使用して縫ったので、
 アレルギーの子でも問題は無いし、抜糸後は糸も残らない
以上、手術後の説明を聞き、もう心配はないと思いました。

しかし、手術後もキックの身体には肉芽が発生しました。
昨日はなんでもなかったのに今日になったら
胸に、背中に、両後ろ足の付け根にという具合に・・。
キックの場合、すでにミクロの繊維が身体の中に
飛び散っていたようです。

それから今年の4月までの半年間、一般的な対症療法である、
ステロイドと免疫抑制剤の薬による治療を行いました。
ステロイドの副作用を考慮し、肉芽が消失したら薬の量を減らし
減らすとまた肉芽が発生するということの繰り返しでした。
これらは、今の医学では一般的な治療だと思います。

しかし、薬の副作用からか真っ黒だった鼻の色は抜けてきて、
逆にきれいなピンク色だった皮膚は黒ずんできて、
身体中かゆみがでてきて、元気は無くなり、
時々吐くようになり・・・。
「このままではキックは大変なことになってしまう」と思い
病院を変えました(3件目)。
家から片道3時間かかるけど
キックの病気が治るのであればと思い通院しました。

ステロイドや免疫抑制剤を服用しない治療のため、
首と背中の間の部分、両後ろ足の付け根部分に
肉芽が発生しました。
特に首と背中の間の部分は、自己免疫異常により
自分の脂肪を敵だと認識し、攻撃してしまうため
いつも化膿した白いモノがだらだらと出ている状態でした。

6月中旬、キックの元気が無いため病院へ連れていくと、
元気が出るまでの間ということで入院することになりました。
片道3時間という長い道のりでキックに負担をかけるよりは
その方が良いと思い、また1週間くらいだろうということもあり
躊躇なく入院させました。
入院後は、なかなか元気が出なく、食欲もあったりなかったり。
でも先生をはじめ、スタッフのみなさんのお力で、
「食欲が無かったら点滴」というのではなく、
食べれるもの食べたいものを何種類もキックに
与えてくれました。
ドックフードも何種類も、生の牛肉も・・・。
そのお陰でキックは食欲はあった方だったと思います。

しかし8月中旬くらいからは身体中に傷が広がり、
あちらこちらかで脂肪が攻撃されたため膿が出て、
脱毛も進み、抱きしめることもできなくなってきました。
入院してからは週に2回キックに会いに行っていましたが、
行くと痛い身体を起こし、よろよろしながら近寄って来ました。
そーっと抱きかかえ、膝の上で寝かせてあげるのが
やっとでした。
背骨が見えるほどキックの身体はひどい状態になり、
痛みから身体が震えることもありました。
大好きなミニトマトを持っていくと「早くちょうだい」と
言わんばかりにしっかりとアイコンタクトもしてくれました。
痛くてずっとおすわりもできなかったのに
2回もやって見せてくれました。
キックと会った最期の日、9月15日には・・・。
この日、先生は「キックの元気がでないんだ。手が無い」と
言われました。が、先生にとっての「手が無い」のだと思い、
先生と話しをした結果、免疫抑制剤である「シクロスポリン」
の使用をお願いしました。先生も1週間やってみると言われ
「これで、多少の副作用は出るかもしれないが良くなる」と
いうことを少しも疑いませんでした。
まさかキックが逝ってしまうなんて思いもしませんでした。

9月18日、この日は早目にキックに会いに行き、
調子が悪ければ連れて帰って来ようと思っていました。
しかし、9時55分妻からの電話の内容は、
「キックが虹の橋へ行っちゃった」とのこと・・・・。
まさか、冷たくなったキックを迎えに行くとは
夢にも思っていなかった・・・。
迎えに行って先生に少し話しを聞くと
「今朝も、おしっこは?」と言うと、
いつもどおりきちんと自分でおしっこのする場所で
おしっこをした。
いつも眠っていることが多かったので、
最期は眠るように逝った。苦しまなかった。」と。
18時過ぎ、3ヶ月ぶりにやっとキックが家に
帰って来た。
子供達2人は悲しみをこらえきれなかった。
(長かったな。キックお帰り。)
この日の夜、家族4人でキックに手紙を書いて、
入院してからは、あまり触ってやることもできなかった身体を
たくさん撫でて、肉球を握りしめて握手をした。
翌日、火葬場でキックとの最期のお別れをする時、
キックの好きだったミニトマト、リンゴ、おもちゃ、布団・・・
そして家族からの手紙を持たせた。
釜の中に入って行くキックに
「キック、キック、キック・・・・・・・・」と
何度叫んでも、いつものように
シッポをパタパタと振ることは無かった。

ごめんな、キック。
さよなら、キック。

この3ヶ月間、キックには痛く、辛く、
淋しい思いをさせてしまった。
本当にすまない。
キックと会った最期の日、最期の時、
キックはいつもどおり、少し首をかしげてこっちを見ていたね。
「僕、もう少しがんばるよ。」って言いたかったのか・・。
それとも「もう、家に連れて帰って」と言いたかったのか・。
キックの最期も看取れずに・・・。
本当に申し訳ない。

2005年6月18日、キックが家族の仲間入りした日、
家の「幸福の木」にきれいな、甘い香りの花が咲いたんだ。
それからちょうど2年経った2007年6月18日に、
キックは入院してしまった。
家にいたのはちょうど2年間だった。
その間、むつかしい年頃になってきた子供達も、
キックが来てからはキック中心の生活が始まったんだ。
子供達も部屋に閉じこもることなく
みんなが居間でキックと遊んだり
休みの日はお父さんの相手をしてくれたり
いつもドライブに付き合ってくれたしね。
数え切れないほどの思い出をキックは残してくれた。

でも今は、キックを病気にさせてしまったことへの後悔と
治療方法の後悔と、キックの最期を看取れなかった後悔と
癒えることの無い深い悲しみでいっぱいだ。
遠く離れた場所での長い入院生活
自分にとってもキックが治り、
退院することを信じて通い続けた3ヵ月間
でもキックは逝ってしまった。
最近夢を見るんだ。
夢の中でキックが逝ってしまうのだけど、それが夢だと・・。
そして過去へ「巻き戻し」をするんだ。
だけどいくらやっても「巻き戻し」にならない・・・。

キックが病気になって、ネット上でいろいろと調べました。
毎日毎日、夜遅くまで、何かよい治療法は無いかと。
昨日見たところも、繰り返し、新しい治療法が出ていないかと。

たとえ完治しなくても生きてさえいてくれれば、
いつかこの病気の治療法が確立されるだろうと。

調べていく中で、ととままさんのブログにたどりつきました。
同じ病気で闘っているとと君がいて、情報を交換し、
共にこの病気と闘って行こうと。
しかし、とと君が、そしてキックが虹の橋へと
旅立ってしまいました。
とと君もキックも、この病気に対する恐ろしさをみんなに
わかってもらうために我々のところへ来たのではないか?
ひとりでも多くの仲間達を救うために・・・。
(もうすでに多くの仲間を救っていると信じたい)
「去勢・避妊」の是非や、「絹糸の危険性」については、
賛否両論あると思います。
「糸」についても「変に怖がる必要は無い」という意見も
あると思います。
また、ととままさんがおっしゃるように、
「絹糸」を使用したからといって、
必ずこういう病気になるわけではないですし、
「溶ける糸」を使用したからといって、
大丈夫ということでもないということを認識してほしいのです。
議論をするつもりはありません。
ただ、「とと君とキックのような事実がある」
同じ病気で今も闘っているワンコ達が
たくさんいるということだけを伝えたいのです。

こんなに辛く、悲しい思いをするのは我々だけでたくさんです。
手術をしてしまった飼い主さん、お腹の部分だけではなく
身体全体をよく観察して下さい。
たくさん触って下さい。体中撫でてあげて下さい。
腫れてはいないか?昨日と様子は変わらないか?
熱は無いか?少しでも様子がおかしいようであれば、
すぐ病院へ連れていってあげて下さい。
「脂肪織炎」「肉芽腫」等、色々な病名があるようです。
みんながみんな、とと君やキックのようになるとは限りません。
薬で治る子もいるでしょうし、
お腹に残った糸の除去手術で治る子もいると思います。
身体に何か「できもの」ができて、検査の結果
「悪性」ではなかったと安心しないで下さい。
この病気は、キックにとっては悪魔のような病気でしたから・・・。

長くなってしまいましたが、今もこの病気と闘っている
多くのワンコ達の回復を心よりお祈りしております。

      ~これからもずーっと「キックパパ」より~

追伸 日記にあたりキックママにご連絡いたしました。
   メッセージいただきました。
   きょんさんへ
   ご無沙汰しております。
   月日が経つのは早いもので、昨年の9月に
   キックが逝ってしまい4月18日は7回目の月命日に
   なります。
   きょんさんがブログの中で「糸の危険性」を
   訴えていることいつも陰ながら応援しておりました。
   一人でも多くのみなさんに「糸の危険性」を
   伝えることにより私たちのように、
   悲しい思いをする飼い主さんやワンコ達が
   出ないことを祈るばかりです。
   
   偉大なるキックのことは片時も忘れることはありません。
   
   
   きょんさんのブログ、これからも応援しています!
                    キックママ キックパパ

   願いはひとつです。
   この病気で苦しむ子がいなくなることです。
   キックくんの足跡、消えないように、消さないように
   心に留めていただければうれしく思います。
~あと、いくつ足跡を残せばみんなに伝わるんだろう~ボクの足跡~byべべ
Last updated 2008.04.18 08:18:18




   
   

   
  












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