逃亡者　～ゴールまで駆け抜けろ～

CP5出発からの続き

CPを出発したものの調子が悪いまま、すぐにキツくなって歩き出す。歩くと妙に後ろが気になるがランナーが来る様子がまったくない。とりあえず下り坂なので歩いて復調に期待する。歩道がないところもあり歩く横を車がスレスレに通りすぎていく、かなりスリリングだ。下りきったあたりでトイレがあったので頭を水で冷やして座ってゼリー補給しながら休憩。友達に電話してこの辛さを一緒に分かち合ってもらう？
・・・っとその時に一台の車が止まった。あらら・・・ハリマネ応援隊ではないですか～。こんなダメダメなところを目撃されて恥かしいーー(^_^;)。

これはその時の写真


ハリ天狗さん「ペターくん、まだ７０キロ、後、半分もあるんだよ。こんな所で休んでいる余裕はないだろう？早く走らないと」
ペター「もうダメなんです。どうせ私は根性なし、はじめから140kmなんて無理だったんです。もうリタイヤさせてください、車に乗せてください！」
ハリ天狗さん「甘ったれるんじゃない、苦しいのは君だけじゃない。そんな事でハセツネ１２時間なんか切れるわけないだろ！リキさんにも負けちゃうぞ。」
・・・ってな会話が交わされてるかは不明（笑）

そうこうしているうちに前半一緒だったランナーが来たので後を追って走り出す。少ししたところでアイス休憩に入ったので私もご一緒に、後ろから来たランナーも同じ店で休憩。



やっぱ暑い時はガリガリ君だぜー！少しまけてくれたお店のおばちゃんに感謝。ここからは秩父の街に向けて単調な平坦道、暑さは続き、周りのランナー達もバテバテ。街が近づいてきたような景色に変わり、そろそろCPか？遠くに見たことがある青いＴシャツ発見！、リキさんではないか？みんなサプライズ応援が好きだな～。

[　CP6 熊木商店　90.0km 17:39 20位くらい　]

CPに着くと当たり前のように横になる。素麺を貰うが気持ち悪くて喉を通らない。濡れタオルのリクエストにもスタッフは応えてくれて感謝！そんなこんなで横になってから１５分、次々と後続のランナーが到着し先に出発していく。ん、いつのまにかリキさんもいない、冷たいな～（悲）。重い腰をあげて私も出発。
４つ目の信号を右ね・・・。ん、次は左か真っ直ぐか？出たばっかりなのにいきなり迷う、とりあえず地図を出して腰を下ろし考える。地図を見てもわからんな～、ってその時に車に乗ったリキさんが前の道から向かって帰っていった。真っ直ぐだな～って事でとりあえずコースアウトの危機は免れた。
とぼとぼと走っていると、横からいきなり女性ランナーが。ん、クニリンさんだな。モチベーションも低いので目標にさせてもらおう・・・って坂でも走るの？えっ、まだ走るの？って止まらないじゃないか？ってそのまま闇に消えていきました。モチベーションは更にダウン(^_^;)。
ん、今度は道の駅発見。誰か休んでるかな～って思ったがランナーは誰もいない。自販機で給水し、ベンチで横になって空を眺める。あ～、キツイな～ってか○やの仲間に「もうダメだ～」ってメールを送信。すぐにキャプテンから電話が掛かってきた。「キャプテン、俺もうダメだよ～、９０キロも走ったのにまだ５０キロもあるんだよ～」「ペターさんなら出来るよ、絶対出来るよ」みたな感じで慰めてもらう(^_^;)なんとか重い腰を上げてコースに復帰。暗い上り道で応援してくれる地元民の人感謝。



前の方に明るい明かりが。これが正丸トンネルだな～。暗いし、なんか淀んだ空気と圧迫感、早く出たいって気持ちもあり少しペースアップ。足場が悪いところは慎重に。トンネルを抜けると前方のランナーに追いつく、後２キロでCPみたいなので頑張る。目標が近くにあると頑張る俺、全然元気じゃん。

[　CP7 奥武蔵 104.2km 20:08 25位くらい　]

せっかくいい感じになってきたのにCPに着くなり、毛布が引いてあるところにバッタリ横になる。「１００キロ走ったのにまだゴールじゃな～い、電車に乗りたいよ～」みたいなメールを再びか○やの仲間にメールする。その間にも次々とランナーが出発していく。次のCPまでの距離を確認して出発する。「13キロしかないのか～」っって勘違いしている事に気づかず、そんな気持ちでちょっとこの区間は頑張って走り続ける。先に出発したランナーを4,5人をパスして快調なペース。「もうそろそろCPが見えてきていいだろう？おいまだかよ～、13キロ走ったはずだよ」って気持ちが切れる。コースアウトしたんじゃないかという不安が押し寄せてくる、立ち止まり地図を見るがまったく場所がわからない。後続のランナーはまったく来ない・・・。やっと一人ランナーが来てくれて「まだCP来てないないですよね？」「来てないよ」って事で動きだすが、一度止まると走るのが辛い。歩いていると２，３人にパスされCP8になんとか到着。

[　CP8 久保木交差点手前 121.6km 23:02 25位くらい　]

最後のCP、さぁー後１８キロだ。
おっ、奥にシートがあるぞって事でここでも横になって休憩。ん、テントの中に誰かがいる、リタイヤでもしたのかな？ここでは３０分まったり休憩。ちょうどテントの中から誰かが起きてきた。ん、前半からずーと前後していた国土交通省のお兄ちゃんではないか？かなりキツそう。
さぁ出発、出発していきなり左か真っ直ぐかの二択、ここは冷静に地図を見て左を選択したら川越１８キロの看板「ピンポーン、正解でした」(^_^)。ここからは直線道、途中川越の名前が消えてコースアウトの不安に何度か襲われるが後ろから来るランナーを待ち確認しながら少しずつゴールに迫る。
川越市に入ってからまた長かった。気持ちではもうゴール近いだろうって思っても確認すると後4キロぐらいっとガックリ。陸橋を越えてスタッフが手を振っている、あ～、やっとゴールが近い。路地に入って右行って左行って・・・、おい、まだかよ。って事でなんとか夜中２時２０分、少人数のスタッフと鉄人さんとクニリンさんに迎えられながら長い秩父往還のゴールを切りました。
あっ、書くの忘れてたけどマ○ズレの痛さにも苦しまされた（笑）

[　ゴール 湯遊ランド 140.0km 26:20 27位くらい　]

おしまい。