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ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

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Feb 5, 2006
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「始め良ければ全て良し」

 今日は、ニューヨークで開催されたアマチュアのための室内楽ワークショップに参加しました。二つのセッションで構成され、僕はピアノトリオを二曲受講しました。

 最初に練習したベートーヴェンの作品1の1は、初めてトリオを組むアマチュアなら最初に取り組むべき曲(あるいは作品1の3でもいいけど)。プロの方々がなかなか演奏会で採り上げてくれないので、模範演奏を耳にする機会が少ないのは残念です。今日は1楽章と2楽章のみ練習しました。ピアノはSue、チェロはNancy、講師はJennifer先生。

 1楽章: 以前に、この曲を全く別のメンバーでレッスンしていただいたことがあるのですが、その時に講師の先生(名前は忘れもしないウォルフガングさん!)に、曲の冒頭の和音の弾き方について実に20分ぐらい費やされて熱く指導されたことがあって、それが結構トラウマになってます。(シューベルトの鱒の出だしも似たような感じ。) 今回もやっぱり何回も弾かされました。
 2楽章: 微妙な和音変化がとても美しい。ベートーヴェンの緩徐楽章は、遅すぎて長すぎて、僕はあまり好きではないのですが、この曲は純粋にきれいだと思いました。三人の純潔が問われます。

 さてこの曲、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ(又はチェロソナタ)に楽器をひとつ加えた感じでアプローチすれば比較的すんなりと入れると思います。強弱記号にきちんと従い、メリハリをつけたうえで歌ったり揺らしたりするというあたりです。他のパートをリードしようと無理に力むより、ピアノに素直に身を任せたほうがうまく行くというのが僕の意見。
 
 作品番号が1番ってことは、ベートーヴェンが最初に書いた曲ということでしょうか。ベートーヴェン臭さが既にむんむん漂っていて、全然遜色ないとは思うのですが、強いて言えば、ヴァイオリンの音域が低めに書かれているのが難点。弾いたあとにちょっと弾き足りなかったようなモヤモヤ感が残ります。E線をあまり使わずに弾けてしまうのです。同じベートーヴェンでも、ヴァイオリン協奏曲の1楽章はほとんどE線しか使わないというのに(!)。





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最終更新日  Feb 7, 2006 08:36:55 PM
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