カテゴリ:音楽(クラシック)
アメリカに来て何年もたつのに、いまだに自分の英語力に自信が持てずに苦労しています。演奏活動もしかり、周りのみんなが話す音楽用語が聞き取れなかったり、自分が表現したい音楽を英語で言い表せなかったり、本当にもどかしいのです。
それでも、なんとなく主な用語はだいたい覚えてきたかなと思った頃、 しばらくイギリスに滞在することになり、いくつかロンドンのオーケストラや室内楽の団体で演奏させてもらう機会に恵まれました。 そしたら、イギリス英語とアメリカ英語では、基本的な音楽用語が全く違うのです! これまでも普段の暮らしのなかで英米間の表現や単語の違いにはかなり困惑しておりましたが、今回ばかりは絶句。大西洋の溝は予想以上に深いのであります。 オケの練習で指揮者の言ってることが全く理解できない。かと言ってオケのみんなの前で「マエストロ、もう一度言ってください」なんて発言する勇気はないワタシ(=典型的なニッポン人)。参りました。 たまたま知り合ったロンドン在住の日本人ピアニストTさん(超お上手)のご自宅を訪ねた際、いろいろと教えていただいたので、忘れないうちにここに記しておきます。(全てはTさんのおかげです。) 全音符: whole note(米)、semi-breve(英) 2分音符: half note(米)、minim(英) 4分音符: quarter note(米)、crotchet(英) 8分音符: eighth note(米)、quaver(英) 16分音符:sixteenth note(米)、semi quaver(英) 32分音符: thirty-second note(米)、demi-semi quaver(英) 64分音符: sixty-fourth note(米)、hemi-demi-semi quaver(英) 音の長さが一瞬しかない64分音符のことを「ヘミデミセミくえーばー」などと長ったらしい呼び方するなんて、英国人特有のブラックユーモアとしか思えません。じゃぁ、128分音符のことは何て言うんですか。休符は? アメリカ式や日本式のほうがずっと応用がきくのは明らかです。ちなみにカナダやオーストラリアとかはどっちの英語に倣っているのでしょうか。ドイツ語とかイタリア語とかはどうなってるんでしょう。知りたいような、知らないで済ませておきたいような。 他にも音楽関係の単語で英米で異なる例をいろいろ発見しました。例えば、イギリスでは、コンサートマスターとは言わずに「リーダー」と言うのです。全然貫禄なさそう! イギリスは大好きな国だし、彼らの英語を茶化す気など毛頭ありませんが、個人的にはアメリカ式を採用させていただくことにいたします。悪しからずご了承願います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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