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ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

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Apr 8, 2006
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「ライバルは花輪くん」

 今日はピアノ弾きのセスと一緒にソナタを練習した。彼との二重奏は三ヶ月ぶり。

 一曲めはモーツァルト。このK378、ホ短調のK304と同様に頻繁に演奏会で弾かれるようだけど、僕はそんなには詳しくない。
 これは知人から教えていただいた話。漫画「ちびまる子ちゃん」に出てくる花輪くん(お金持ちのお坊っちゃん)は、実はバイオリンを習っていて、アニメのなかでその腕前を披露するシーンがある。そのシーンで彼が得意げに弾いてた曲が、このK378なのだそうだ。
 僕はその話がずーっと気になっていたのだけど、ついに花輪くんと対決の時がやってきた。

1楽章: ベートーベンのバイオリンソナタ5番「スプリング(春)」に似てると思う。例えば、ピアノがメロディーを弾いてるときはバイオリンが八分音符で「うねうね」と伴奏してたり(またはその逆)、盛り上がってくると十六分音符のスラーで波のようにタラララ~と音階をなぞったり。
 春ソナとの違いといえば調性。でもこのK378、変ロ長調(シとミにフラット)ってことになっているものの、実際には曲の大半は春ソナと同じヘ長調(シだけがフラット)。意外にミの開放弦が使えるのでラッキーだなー、と思ってたらヘ長調だったのだ。
 唯一気になったのが最後の二小節。軍隊行進曲みたいなユニゾンでイマイチ。
 結論としては、春ソナのほうが僕は好き。

2楽章: 変奏曲なのかもしれないが、どうもわかりにくい。ピアノの三連符につられずに八分音符を弾くのが難しい。

3楽章: モーツァルトの終楽章といったらやっぱりロンド。確かコンチェルトもそうだったような気がするが、8分の3拍子で始まって、曲が佳境に入ると4拍子にサッと変わって雰囲気が全然違う音楽になる。で、また8分の3拍子に戻って、しばらくして終了。
 音楽学的にはこういう形式は重要を意味を持つのだろうけど、曲想がコロコロ変わるのは疲れるし、正直言って気が散る(笑)。この形式がロンドの醍醐味ってことはわかってるが。

 それにしても花輪くん、こんなシブい曲を弾くなんてスゴい。ただ、彼の年齢を考えると、モーツァルトだったらむしろコンチェルトのほうを練習しといたほうがいいと思う。若いうちに基礎的な技術をきちんと身に付けておかないと、大人になってから後悔するかもしれない。(してます。)






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最終更新日  Apr 9, 2006 01:13:36 PM
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