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ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

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Dec 22, 2007
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「悲しい色やね」

 今日はモーツァルトのホ短調ソナタを合わせた。前回(二週間前)練習したときとは別のピアニスト、ローレンス氏とともに。彼とは初めて合わせたので、新鮮というか緊張というか、勝手がわからずにどっと疲れてしまい。
 彼は「どうせオレは伴奏だし」と開き直るのだけど、この曲はピアノとバイオリンが極めて対等なわけで、そう言われても……。

 2楽章を練習。お互いのテンポ感がぜんぜん違くて焦る。「メヌエットのテンポ Tempo di Minuetto」という指定は、確かに解釈の分かれるところ。あんまり遅すぎて「まったり」と停滞するのは僕はイヤだったのだけど、結局はピアノ弾き氏のテンポに従うほかなかった。(1楽章もそう。アレグロなので躍動感はそれなりに必要だと思う。)

 さて、この曲、テンポを速くしても遅くしても、独特の暗さが漂ってることには変わりはないわけで、もしかして冬至の今日弾くのにぴったり? 中間部で転調して一瞬だけ長調にもなるのに、どこかもの哀しくて白黒またはセピア色の世界から抜け出せない。ピンクのモーツァルト、いずこへ。

 今までなぜか軽視してしまってた曲だけれども、やはり名曲と言われるだけあってひと味違う映像美が眼前に広がる。
 そして曲の最後に出てくるEの金属的な開放弦、なんと寂しく響くことか。
304b.JPG

*****

 モーツァルトの短調曲について熱く語るのは僕も好きではあるけども、それは時に余計な先入観をももたらすことになりかねないし、不公平でもある。第1楽章が長調だとその楽曲自体は長調曲として処理されてしまうけど、実は中間にかなり渋い短調楽章が含まれてることもあるわけだし。

 全楽章べっとり短調という曲はそんなにない。そういう意味で、このK304はモーツァルト短調曲の真の代表選手と呼んでもいいかも。←って全二楽章しかなかったけど(笑)。





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最終更新日  Dec 23, 2007 08:42:01 PM
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