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ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

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Mar 17, 2008
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カテゴリ:映画、テレビ
「田舎に泊まろう!」

 演奏旅行のためにイスラエルにやってきたエジプトの警察音楽隊。目的地とは別の町にたどり着いてしまい、その田舎町で一夜を過ごすはめに。
 宗教や文化、言語の壁をも乗り越えて、不器用ながらも地元の人と交流する楽団員らの悲喜こもごも。
 イスラエル人どうしの会話はヘブライ語、エジプト人どうしはアラビア語。両者の会話は英語で。

 The_Bands_Visit_Hebrew.jpg 英語での題は The Band's Visit

 舞台がイスラエルだけあって、アメリカ映画でもヨーロッパ映画でもない独特の雰囲気が漂っている。そして、会話の「間」のとりかたが、どことなく日本的にすら感じられて心地よい。

 実に面白かった。おとぼけ楽団員たちのウルルン滞在記、それは自分を見つめ直す機会にもなる。淡々と描かれていて、時にホロリとしてしまう。

 地元の純情少年に「オンナの口説きかた」を教える金管奏者。
 自作の楽曲をなかなか完成させられず、行き詰まっているナンチャッテ作曲家。
 父子ほど歳の離れている新入隊員の奔放ぶりに戸惑いまくる初老の指揮者。
 
 そして、そんな突然の訪問客らを受け入れる町の住人たちが良かった。過剰におもてなしをすることなく、自然体で異国の客に接している。
 特に、食堂の女主人に好印象を持てた。僕のもつイスラエル美人の印象そのもの。翳りがあって、化粧は薄くて、声が低くて、煙草を吸う。

 アラブとイスラエル間の政治的な問題を忘れ去れてくれるような爽快かつ心温まる映画だった。

 conducting.JPG

*****

 ふと思い出したのが、ユアン・マグレガー主演映画「ブラス! Brassed Off」(1996年イギリス)。
 北イングランドの炭鉱町でほそぼそと活動する吹奏楽団でも、やはり、なにかの事件を機に楽団内の人間模様が表面化してしまう。でも結局は団員どうしの絆が深まるいい機会でもあるわけで。





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最終更新日  Mar 19, 2008 07:49:17 AM
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