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ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

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Jan 31, 2009
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「ケジメなさい」

 今日のピアノ五重奏の練習、後半はエルガー。この曲を前回弾いたのは一昨年の秋
 こーゆう曲、嫌いな人は嫌いかと思う。かったるいし。
 Vn1 トーニー、Vn2 ピーター、Va 僕、Vc ロバート、Pf セス。

 トーニー氏(英国人)と僕は、この曲を激しく好んでいることを公言しているのだけれど、ほかの三人(アメリカ人)はなかなか賛同してくれない。中庸すぎてイライラするらしい。もっとテキパキした曲のほうが好きみたい。実際、今日の練習曲としてこの曲を選ぶにあたり、なかなか彼らを説得できなかった。僕らを隔てる国境という見えない壁。

 確かに、まったりした曲調は緊張感に欠ける。陽光のもとでのうたたねを誘いかねない感じ。意識的に、盛り上がるところはきちんと盛り上げ、多少は鋭角的に弾く必要があるかも。

 でも、英国紳士としての意地や誇りなのか、トーニー氏は、不必要なまでにこの曲を万人にわかりやすく演出(=アメリカナイズ)して弾くことを決して良しとしない。ひたすらピアニッシモとかピアノで禁欲的に弾こうと提案なさる。

 イギリス南西部(トーキーあたり)の風景、あるいはコンスタブルとかターナーなどの英国人画家の風景画を思わせるような音楽。
 ぶっちゃけ、映画音楽みたいな感じでもある。確か、「ニューシネマパラダイス」のサントラにこの曲の2楽章みたいな曲があったような気がする。
 
 全体的にチェロがおいしい。ビオラもたまぁーに「萌えメロ」がある(2楽章)。

 この曲、五人もの賛同者を一同に介して、せっせと練習する機会を設けるのはタイヘン。今後の人生であと何回弾けるのだろうと考えてしまう。

 せっかくいい曲なのに、地味というだけで敬遠されてしまうなんてもったいない。

 曲に対する思い入れ、熱意の合致する者どうしだけで徹底的に練習しまくるべきか、あるいは中途半端にメンツを揃えてダラダラ弾くより、五人全員が心から弾きたいと願う曲を事前の打ち合わせ段階で徹底的に探り通すべきか。
 五人ものワガママな大人が集まると必ず直面する難しい問題なわけで。






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最終更新日  Feb 4, 2009 08:49:22 AM
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