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ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

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Nov 30, 2012
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カテゴリ:映画、テレビ
「ウルトラマンジロー」(評価:★★★☆☆)


 日本の寿司職人を取材したドキュメンタリーを観た。日本では来年公開。http://jiro-movie.com/

 映像が美しく編集も上手い。モーツァルトのピアノ協奏曲を背景に、高級寿司(三万円!)の映像が次々と流れる場面、ヨダレ大放出。
 鑑賞直後はそれこそ「素晴らしいっ!」と思ったけれど、今思うと大絶賛ってほどでもないかも。てゆーか題名もイマイチ。

 基本的に日本の食文化を称えてるわけだし、例の「ザ・コーブ」とかよりはずっと安心して観てられる(笑)。

 ジロー氏はどちらかというと寡黙な頑固オヤジ。若い頃は尖ってたのかもしれないけれども、ガイジンさんたちにもわかりやすい超人キャラぢゃないからこそ、かえって神秘的で異国的な雰囲気がこの映画の全体をいい感じに支配している。

 取材対象ジロー氏の、影の部分、あるいは彼の家庭的な部分(例:奥さんとの馴れ初め)とか、貧乏だった(かもしれない)下積み時代とかを紹介してほしかったようにも思うが、そうゆう過度な演出に施された感動物語を期待してはいけない。乾いた演出こそがドキュメンタリー映画の基本だし?
 
 昨今思うに、国際的に評価されるドキュメンタリーの基本は、余計な人物やネタを登場させないこと、らしい。焦点を絞りに絞りまくるのが大前提。「もっと深く掘り下げて取材していただきたかった」とか客に言わせるようぢゃダメだけれども、むしろ、ほんとはいろいろ取材したんだけど削りに削って編集しまくった、という感じの映画が業界的な標準。


<追記>
 クラシック音楽が多用されてたし、監督の苗字(Gelb)を見て「もしや」と思って調べたのだけれど、やはり彼はニューヨークMET歌劇場総帥のPeter Gelbの息子。「決して越えられない偉大な父を持つ息子の苦悩」という点で、ジロー氏の息子さんへの取材も丁寧に行なってて、ちょっと唸ってしまった。






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最終更新日  Dec 2, 2012 07:07:41 PM
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