カテゴリ:旅行記 ザルツブルク '07.7月
フィッシャー・フォン・エルラッハによって現在の形に設計された庭園には、ギリシャ神話に出てくるような石像に噴水と庭木、そして花壇が可愛らしく配置されています。 韓国人の友人Jeannaは、ウィーンの「シェーンブルン」に比べるとあまりにも小さい上に、思うほど綺麗じゃないと厳しく評価していましたが、私はこの場所が大好きですね。 ここからのホーエンザルツブルク城塞は堂々と私達を見下ろしていて、思わず額づいてしまいそうです。 花々が咲き乱れる夏の庭園があまりにも見事であることは言うまでもなく、 冬の凛とした空気の中、ここから見上げると夜空に白く浮かぶ城塞には、自然と涙がこぼれてきます。 昨年の夏のお話をしましょう。 このミラベル宮殿のすぐ北側に「Kurgarden~クーア公園」があります。 吹く風が心地よい早朝、私は列車に乗って「ハルシュタット」へ行こうとザルツブルク中央駅を目指していました。 "ちらっ"と横を見ると、仲の良い白髪の老夫婦が手を繋いで歩いています。 ~なんて微笑ましいのでしょう。 なんだか、私までも幸せな空気に包まれている感じです。~ あっ、!! その老婦人が石につまづき、転びそうになりました。 私も思わず駆け寄り手を差し伸べました。 "大丈夫、大丈夫。" 私の手が彼女に届くその前に、ご主人がしっかり彼女の手を握っていたおかげで、"しりもち"をつく手前で 体勢を立て直すことができました。 ほぉ~~。 3人とも胸を撫で下ろしました。 ご主人が振り返って私に一言、 『Danke schon!!~ダンケ シェーン』と軽く会釈。 奥様もはにかみながらお辞儀をしてくれました。 私もさりげなく、『Bitte schon!!~ビッテ シェーン』と言ってみたかったのですが、 ニコニコお辞儀をするだけで精一杯。(*^_^*) 今回のザルツブルクもあらゆる場所で、『Danke schon!!』が飛び交っていました。 その度に、あの老夫婦が思い出されます。 今も仲良く寄り添っていらっしゃるのでしょうね。 羨ましくもあり、憧れでもあります。 頬も心もほころびます。 きっと今も街中で、『Danke schon!!』が溢れていることでしょう♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.01.09 06:42:11
[旅行記 ザルツブルク '07.7月] カテゴリの最新記事
|
|