カテゴリ:カテゴリ未分類
問題が配られた時、「おぉ?簡単かも?」と思った。
でも、緊張はした。 その反面、心のどこかでワクワクしている自分もいた。 で、本題。 試験課題は、 坂田トシさん(85歳)は、右上下肢に麻痺があります。 歩行器型杖で自室に戻る途中、右膝に痛みを感じたので、歩いて自室に戻るのは「不安だ」と言っています。 坂田さんが歩行器型杖から車いすに移乗し、自室のいすに座るまでの介助をしてください。 車いすの点検は済んでいます。 坂田さんの返事は「はい」または、うなずくだけです。 (試験時間は5分間以内です。) 要は、杖を持って立っている坂田さんを車いすに乗せて、部屋まで介助し、自室の椅子に座らせればいいだけのことで、 ベッドから起き上がらせたり、ポータブルトイレに座らせたり、視覚障害の方を誘導して食事介助したり、、、というような面倒なこともなく、 危険を伴うことの少ない、ボーナス試験だったと思っている。 だから、私はまず「おぉ?いけるかも?」と思ったわけだ。 たぶん、多くの受験生がそう思ったと思う。 そして、試験会場で。 狭い部屋の真ん中に、反対側を向いてドンッと立つ坂田さん演じるモデルの、なんとも言えないオーラに一瞬、ごくりとした。 そして その直後、これも たぶん 受験生の殆どが思ったこと。 何これ? 見たこともない杖! 何これ? 邪魔な杖! いや、見たことも 扱ったこともあるはずの杖なのだが、実はその歩行器型の杖がクセものだった。 ウォーカーケインという杖で、これを使って実技練習をした人は、たぶん殆どいないだろう。 まさか、その杖から車いすに移乗せよ、とは。 いやというほど練習したベッドからの移乗の方がどれほど有難かったことか。(><) とりあえず、これまで習ってきたように、丁寧な声かけを忘れず、右麻痺を庇い、麻痺のない左側の両手足を使ってもらう自立支援をし、自室の椅子移乗までの介助は終わらせたけれど、 最後の安全確認と挨拶までの時間が若干不足してしまった。 まあ、時間切れでも、椅子まで介助しているので、そこまでの介助が丁寧で問題がなければ合格になるはずなのだが、 要はそこまでが大事。 杖から車いすへの移乗のやり方にも不安が残るし、細かい部分を含めると、どうしても「できました!」とは言えない。 う~ん、微妙。。。 救いといえば、私と同じような受験生が大勢いたということだけだ。(苦笑) 精いっぱいやっての結果がこれというのも悲しいが、ダメなら基本からやり直せということだと真摯に受け止め、もう一度挑戦しようと思う。 そして、もしも合格していたら、例え介護の現場で働かなくとも、今後も介護技術の向上に努力しようと心に誓った。 いやあ、それにしても、待機する時間の独特の緊張感。 どこかワクワクする余裕も少しはあったが、口の中はカラッカラであった。 「坂田さん、こんにちは。 お世話させていただくpicchukoです。 宜しくお願いしますね。 今、右膝が痛むようですね。 それでは、私が車いすでお部屋まで介助致しますが、宜しいでしょうか?」 「しっかり立てれていますか? 車いすを取りに少しこの場を離れますが、大丈夫でしょうか?」 カラカラの口で、そして緊張の中、思う以上にスラスラと声かけできた自分を、唯一 褒めてあげたいと思う。(笑) 合否の発表は、3月28日☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.03.04 05:14:24
|
|