カテゴリ:日本回顧録~準備から滞在~2004年夏
先週、今週と会社にいるのは:
別の部署の男2人と女1人、そして私の計4人だけである。 来週からはほぼ全員が戻ってくる。 待ち遠しいような、ずっとこのままのんびりしていたいような。 人数が少ない上、仕事もないので、昼休みは長めにとってランチはクルマであちこちでかけて楽しんでいる。 そこで、最近府に落ちないことが出てきた。 私は昼はあまり食べれない。 いつも、だいたいサラダと水、もしくはトマトとバジリコなどのシンプルなパスタに水である。 ところがやつらは: 具のたっぷり乗っかったビッグピザに大ジョッキのビールを何杯もやり、最後はデザートとコーヒーでしめくくる。 それは、勝手なのだが、いつも割り勘。 納得がいかない。 そこで、きのうは対抗、それでも量は食べれないので、値段で勝負!と、魚介のスパゲッティとワイン、コーヒーを頼んだ。 そして、いつものように割り勘で支払いを済ませた後、クルマに乗り込む。 レシートをみながら、ひとりの男が、「おいおい、いくきーと。魚介のスパゲッティって◎◎ユーロもするじゃないか!あんまり高いものばっかり食べるなよ。」と。 なんだと~!? いつも考えずに食べて割り勘かと思ってたら、しっかりチェックしてるんやん!!せこいぞ、お前ら!!!! ****************** そう、イタリア人はこういうところがずるい、と思う。 だいたい奴らの7割は計算に弱い。(以前、病院で16,50ユーロ払うのに、20ユーロ札と50を出したら、3ユーロおつりが来た。「1ユーロ足りませんよ。」というと「何言ってるの!20-16は3に決まってるじゃないの!」と看護婦に怒鳴られたほどだ。) なので、BARなんかでもよくおつりを間違えられる。運良く多くおつりが帰ってきたとき、3割のずるいやつらは「ラッキー」とナイナイするのが当たり前。 ちょっと、それたが、おっとが日本の電車の中で私に聞いた。 「ねえ、車掌さんがしょっちゅう、行ったり来たりしているのに、誰も逃げ出さないよね?」 へっ? 「でも、コントロールじゃないみたいだし、いったい何してるの?」 ああ、わかった。 わたし「乗り越しするひとのために電車の中で切符を売ってるのよ。」 おっと「わざわざ、そんなの自己申告するひとがいるわけ?」 わたし「各駅の出口の前にも乗り越し専用の機械もあるけど。」 おっと「???。。。乗り越しはバレたら罰金じゃないんだ。じゃあ、ぼくだったら、こっそり知らないふりして出ちゃうけど。」 わたし「磁気の切符を機械に通さないと出られないからごまかしがきかないのよ。」 おっと「あんな低い機械、簡単に乗り越えられるじゃない。」 わたし「。。。日本はイタリアみたいに行かないんだよ(怒)!」 ちなみにミラノの地下鉄の改札機はただの紙の切符にガッチャンと日時をスタンプするだけで入れて、出るときは切符の必要がないので、簡単に同じ切符に何回もスタンプして入れます。 でも、コントロールが厳しいので、後ろめたいひとは車掌さんが来るとクモの子を散らすように、逃げます。 国鉄なぞは、ところどころにスタンプ機があるだけなので、駅構内には出入り自由。 もちろん、電車にも無賃乗車はたくさんいますが、これもコントロールが厳しいです。 しかし、運の悪い1人が捕まっているうちに、10人が逃げる、といった風です。 ああ、日本ってまったく次元が違うね。いい国、にっぽん。 こんな話をしているうちに、新宿駅に着いた。 都庁へと、長いちょっと薄暗い通路を歩く。何メートル置きに張り紙がしてある。 「通路で寝るのは禁止」だって。 おっと「そういえば、日本に来てまだ、浮浪者をひとりもみてないね。」 わたし「でもここ、昔たくさん浮浪者が住んでいて、立ち退きでもめたみたい。」 おっと「そうか、考えてるよね、ここ。壁際で、寝るのも座るのも出来ないようになってるよ。」 おっとに言われて気がついた。 デザインチックにたくさんカラフルで、斜め切りされた低いポールがきのこのように壁際にずらっと並んでいる。 これでは近寄れない。なるほど、このためだったのか。さりげないぞ! 通路を抜けると目の前に新宿シティが広がった。 感激の声をあげるおっと。 「そう、これ!これが見たかったんだよ。これこそ、本当の東京だ!!」 おっとの言う、ウソの東京と本当の東京の街比較 おのぼりさん丸出しである。 街の写真を撮りまくり、都庁に登って跳ねまくり、ハイテンションのまま、都庁でもらったスペイン語の東京の地図を片手にまさひこ0565さんに教えてもらった両国の「大江戸東京博物館」へ。(ここは、東京の地下鉄の数をみて驚いたおっとのたっての希望で、JRではなく、都庁の地下から出る大江戸線を使った。なんてことはなかったけど。) ここでインフォメーション。 私も同じ日本語の地図をもらいました。 が、スペイン語の地図の裏には、なんとミュージアムの割引クーポンつき。 切符売り場で地図をみせるとクーポンの上に記念スタンプしてくれた上、10パーセント引きです。 私のは日本語だったから、ダメだった。なんか、納得いかないな。 長い、チューブのようなエスカレーターで6階の入り口に上がるのも楽しい。 前にも書いたけど、ここでは浴衣姿のスペイン語のガイドのお姉さんに説明してもらったんですが、このかたなんと、元エクアドル大使館員だったそう。 なわけで、おっとはお姉さんとのおしゃべりもはずみ、いろいろと江戸の町並みがみれたし、楽しいツアーだった。 博物館をでたあと、「ああ、お姉さんの電話番号、聞いときゃよかった。」とおっと。 この場合にかぎり、私もそう思った(笑)。 そうそう、まさひこ0565さん、いつも入浴のお時間にお電話しちゃってすみませんでした! このあとは、頑張って原宿へ。 アニメのコスプレのような、ミュージカルの衣装のような若い子がいっぱいいて、おっとは相当おもしろがっていた。 おっとはいかにも日本!というような漢字の書いたTシャツを、わたしは普通だけど、どこかのデザインスタジオのオリジナルっぽいTシャツを買って、ぜいたくにもたった1駅を新幹線を使って(JRパスの醍醐味やね)、横浜へと向かった。 次回は 横浜です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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