カテゴリ:ぴかままの台所&ダイニング
昨日、メシも喰わずに午後いっぱいやっていた作業とは何だったのかというと・・・これです。
我が家に食器棚が増えました。 うちのダイニングキッチンは、入居の際に中古で買って設置したシステムキッチンが入っているのですが、最初「わ~こんなに収納スペースがある~」と思っていたのもつかの間、着々と増える食器、調理用具、保存食の勢いですっかり満杯。ここしばらくなど、本来はスカッと空いているべきスペースだの、食卓の上だのに乾物が山盛り・・・なんて事態になっておりました。 だったらさっさと喰っちまえよ・・・とも自分で思うのだけど、なかなか消費が追いつかないのです。かといって、去年せっかく3度も日本へ飛んだのに、「まだあるからいいや」とか「高いけどベルリンでも買えるし」なんて思って買ってこなかったりすると、今年みたいに秋まで帰らない年なんかには不足するものが出たり、アジアショップでも品切れで買えなかったりということにもなりかねないのです。一時期こちらで昆布と鰹節の出回りが悪く、それに恐れをなして大量にストックしてあるのですが、軽いものだけどこれがやたらと嵩張るんですわ(笑)。 それに、こっちの食材でも「これ使ったこと無いから買ってみよう」「安くなってるから試してみよう」なんて買ったまましまい込まれているものなんかもあったりして、賞味期限などどこへやら・・・。 そんなこんなで、食材を収納する棚がもう一つくらいあっても悪くない、と思っていたのですが、そこはシステムキッチンのこと、増設となると業者を呼んで工事してもらわなければならないし、それに同じ色とデザインのものはもう見つからないのでちぐはぐになってしまいます。 おとといの日曜日。 ゴミを出しに裏庭に出ると、なにやら黒い大きな物体がころがっているではありませんか。その横には、ヘアケア製品メーカーSchwarzkopfのロゴ入りの陳列棚も。どうやら、階下のヘアサロンが、不要になった家具を捨てる準備をしているらしいということが見て取れました。確か土曜日の昼間は無かったものなので、土曜日の夕方にでもここに出したものなのでしょう。 よく見てみると、もの自体は質の悪くないもののようです。キュービックタイプの組み立て式システム家具で、上がガラス扉、下は木目の扉と引き出しが付いており、真ん中はオープンラック。引き出しの把手がひとつ割れている他は、壊れている様子はありません。あちこちにレモンイエローのペンキが付いていますが、これは水性ならば拭けばとれるし、とれないペンキなら上から塗ってしまえばいいのです。サイズ的にも、我が家のキッチンの隙間にちょうどいい大きさじゃありませんか。色だけは、明るい色のうちのキッチンには暗すぎるかも知れませんが・・・。 ・・・これ、もらえないかしら・・・? その日は日曜日ですからヘアサロンもお休みで誰もいません。 翌日を待って訊いてみることにしました。 実は私、人が捨てた家具を拾ってきて再生することに関しては、けっこうキャリアあるんですよ。リビングで使っている応接テーブルは、もともとガラステーブルだったものの脚だけが捨ててあったのを拾ってきて、合板をサイズに合わせてカットしてもらったのを貼り付けただけ。なのでテーブルクロス無しでは使えませんが、今だに立派に現役。また、浴室で化粧品入れに使っているローラー付きの低い棚は、捨ててあったキッチン用の棚(上段用)をひとつ頂戴してきてペンキを塗りタイヤを付けたもの。今はもう処分してしまったけれど、初代の机も、廃品の机を拾ってきてスプレーペンキで塗装し直したものでしたよ。どれも、こちらに来て初期の頃のビンボー学生当時の作品です。机だけはゆがんできたのでさすがに捨てましたが、他はなんだかいとおしくなってしまって、ず~っと引っ越しについてきています。 そういえば、ここのうちに引っ越してきてからも、数軒先の会社で不要になった金属製のOA用ワゴンが「御入り用のかたはご自由にどうぞ」と路上に出されていたのを2つばかりもらってきて別の用途に使っていますね(笑)。 月曜日。 裏の窓から覗いて合図すると、ちょうど休憩中の美容師さんがふたりいて、気がついてくれました。裏口を開けてもらい、これは捨てるのか?捨てるのならもらえないか?と訊いてみると、欲しかったらどうぞどうぞ!とのこと。連中だって、ゴミ処理をしなくて済むから万々歳ですよ。幸い、この週末は一滴の雨も降らなかったので、屋外に出してあったとはいえ傷んでいません。 ・・・で、ちょっと持ち上げてみる。 うげっ・・・超重い・・・ 誰か助っ人を一人頼んだとしても、2階の我が家まで持ち上げるのは無理。 ムキムキマンの引っ越し屋さんだったらふたりで運べるだろうけど。 それでやむなく、現場で解体することに。 こういう家具って一旦解体してしまうと、元通りに組み立てても微妙にネジ穴が広がったりするから、なるべくバラしたくはないのですがやむを得ません。電動ドリルを持って降りてきて解体作業開始!これまでこの時ほど、自分のドリルが充電式で良かったと思ったことはありませんでした。屋外で使うには、コンセントの必要ないものがやっぱり便利。 ・・・と思ったのもつかの間、一つ二つネジを外したところでバッテリー切れ。一旦作業を中断して充電します。 1時間ほど充電して作業再開。今度はブンブン回りますよ~。 まずガラス扉を2枚、それから木目の扉を外し、外したものから順に上へと運びます。引き出しの中がかなり汚かったな。ヘアサロンだから、誰のものともわからぬ髪の毛の切りカスが結構溜まっていましたね。ヘアケア製品をこぼしたとおぼしきシミとかも。これらは解体が終わってから全部徹底的にキレイにしなくては。 本体部分も、自分が持ち運べるサイズにまで解体し、ようやく全てのパーツを自宅に運び込むことが出来ました。 さあここからがまたひと仕事。 組みたて直す前に、パーツを全部、キレイにしなくてはなりません。 引き出しの髪の毛は掃除機で吸い、全てのパーツを洗剤液で何度も拭きます。 ペンキもキレイに落ちました。 ガラス扉は浴槽の中で洗剤を吹きつけて洗い流します。 乾かして組み立て。 左右を別々に組みあげて、それぞれ立ててから最後に合体させる作戦です。 キッチンの床に新聞紙を敷き、そこにサイドのボードを置いて、下から順番に本体をネジ止めしていきます。片方が組み上がったところでそれをよけておき、もう片方を同じように組み立てる。組み上がった片方を直立させようとして困った。どうやって?!・・・結局、上になる部分を持ち上げて自分がその下に入り込んでいく形で直立させることに成功。もちろん立ち上がることになる部分の下にも新聞紙を厚めに敷いておき、タイルの床の上を滑らせられるようにしておくのは忘れません。 右側を滑らせて予定のポジションに持っていき、今度は左側。本体をちょっと傾けて下の新聞紙を抜き、互いを密着させて、たった3箇所のネジで合体させます。 ・・・できた! それから引き出しを入れ、扉付け。 下はよいのだが上のガラス扉は結構苦労しました。ネジ止め作業自体には、脚立の2段目まで上がれば足りるのだけれど、片足を4段目に乗せて、太ももでガラス扉を支えてやらないと落ちてしまうのです。 幸い、何も壊すことなく完成! 散らばった木くずやゴミを掃除機で吸い取り、どこに何を入れようか考え始めます。ガラス棚にはやっぱりグラスでしょ~。お酒もいいねえ・・・なんて思っているうちにハタと気がついた。キッチンのドアが閉まらないよこれじゃ! そう、この位置はですね、あまりにもギリギリなのです。向こう側にチラッと見えている黄色い棚と、入り口のドア枠との間が、この棚の奥行きと偶然にもピッタリ一致していたのですが、棚は実は、下の段の扉の厚さ分だけ、こちら側に飛び出しているのです。これを計算に入れてませんでした(汗)。それで、この棚をキッチンの中方向へ少しずつ引っ張り、ドアを閉められるポジションまで移動させました。これによって、壁との間には15cmばかりの隙間が空きましたが、これはこれでいいのです。ここには照明のスウィッチとコンセントがあって、もともと、最低でも手が入るくらいの隙間は空けなければいけなかったのです。ついでなので、その隙間にはそれまで使っていたスーパーのビニール袋を貯めておく容器を設置しました。ここなら目立たないから、かえって良いかも。 どこに何を入れるかのバランスを考えて上の段の棚板の高さを決め、グラス類を移動します。写真はちょうどそこまで終わったところ。ここでこの日は終了。 いいかげんお腹もすいたので、カイエさんから送られてきたばかりのインスタント味噌煮込みうどんをササッと作って食べました。 一夜明けた今日は、溢れている食品を、どこにどうしまうかを試行錯誤。 乾物の在庫をチェックするにも良い機会となりましたよ。 結局、中段のオープンラックのところに沢山食料品を入れることになってしまったので、カーテンかなにか、目隠しを付けた方がいいかも知れませんね。 (ワイン以外の)お酒もガラス扉の中にずらりと並んで、「キッチンじゃなくリビングに置くべきだったか?」なんて思っちゃいました(笑)。 あとは、壊れている引き出しの把手の替えを見つけなければね。 ところで、今回出てきたものではないのですが、賞味期限を1年半も過ぎて、すっかり茶色く変色してしまった切り干し大根を美味しく煮ることに成功しました。要するに、何度も水を換えて洗いに洗って、茶色い色を抜いてしまえばいいのです。未開封だったので、味は変わっていませんでしたよ。 捨てようかどうしようか迷っている古い切り干し大根をお持ちのかた、試してみてはどうでしょうか。当然ながら、カビが生えたりしているのはダメですよ。 ・・・もしお腹を壊しても、自己責任ってことでね(^_^;)。 楽天ブログ以外のブログをお持ちのかたへお願いします。 コメント記入の際、ご面倒でなければ、貴ブログのアドレスを 本文欄内の最後の行にそのまま(HTMLタグを使わずに)貼り付けて下さると助かります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ぴかままの台所&ダイニング] カテゴリの最新記事
|
|