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カテゴリ:映画レビュー ~さ行~
潜水服は蝶の夢を見る 2007年【仏】Le Scaphandre et le papillon / The Diving Bell and the Butterfly ジュリアン シュナーベル監督 『1996年、フランスの人気雑誌《エル》の編集長、ジャン=ドミニク(マチュー アマルリック)は不意に脳梗塞で倒れた後、病院の一室で目覚める。だが意識は戻っても身体の自由はきかず、言葉もしゃべれない。だが、唯一かろうじて動かせる左目のまばたきによってコミュニケーションを交わすという、新たな意思伝達手段を教わる。愛する妻子や言語療法士ら周囲の心優しい人々に支えられながら、ジャン=ドミニクは人生への希望を取り戻し、自伝の執筆にも挑む。』(wowow online より) 評判通りのおもしろさ。 実話~自伝小説~を映像化した物語なのだが、 主人公の視点から(もろに内部から)描くという超リアルな表現方法によって、 逆に映画として「事実は小説より奇なり」的なおもしろさがあると思った。 なんだか巧く表現できないが…。 美人の言語療法士や作業療法士?、 そして年老いたお父さんとのくだりに、泣けた(T-T)。 彼が飛行機の席を譲ったことでベイルートで拘束されたおじさんの訪問、 これもぐっと来た。 あまりに劇的な人生だな。 まばたきで小説をものしてしまう、その才能と忍耐もさることながら、 それを支えた人たちの根気と甲斐甲斐しさも驚異的だ。 それなのに、 見舞いにも来なかった恋人の(駅まで来たとは言うけれど)電話、 あれはあんまりだ。 奥さんに「毎日君を待ってる」なんて通訳させる主人公にも、 こんなに付きっ切りでいてくれる妻への仕打ちなわけ?と腹が立った。 息子とのドライブ、その道すがら病に倒れたことがわかるラスト、 この構成がかっこいい。 ところで、素敵な言語療法士のアンリエット役の人はマリ=ジョゼ・クローズというカナダ人女優なのだが、 私はてっきりナオミワッツだと思っていた。 今見比べてみると、あぁやっぱり別人だわ。 でも、動いている姿を見ているととても似ているのだ。 しっとりした落ち着きのある話し方とか優しい物腰とか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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