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カテゴリ:映画レビュー ~は行~
ブッシュ を検索! 2008年【米】W. オリバー ストーン監督(「ワールドトレードセンター」「エニイギブンサンデー」「JFK」「ウォール街」「プラトーン」) 『数々の政治家を輩出した名門ブッシュ家の跡継ぎに生まれたG・W・ブッシュ(=W)(ジョシュ ブローリン)。だが彼の行く手には、後に第41代アメリカ大統領をつとめることになる偉大な父親(ジェームズ クロムウェル)の影が絶えずつきまとい、その重圧に押しつぶされ、Wはどこかひがみ根性を持つように。エール大在学中も大学卒業後も、何かと厄介事を引き起こしては、父に尻拭いをしてもらう始末。1977年にようやく“家業”の政治家への道を歩み始めたWだが、前途は多難で……!?』(wowow online より) これ、ご本人さんが在任中に撮ってたことになる。 どこまで事実なのか、つまり起こったことは全て事実を描いているので、 その時のみなさんの(特に執務室内とか会議室内とか)発言がどこまで想像なのか…。 家庭内でのやりとりなどは、さすがに想像の域を出ないであろうと思うが、 あまりにリアルで、感心してしまった。 監視カメラで覗いてたんちゃうやろか、って言うぐらい…。 「パピー(父さん)はいつも弟のジェドばっかり…」 2期目をクリントンに負けて落選し、悲嘆にくれるパパブッシュに、 「サダムをやっつけないからじゃん」と言って家族全員凍りつくシーンとか、 どこまで取材で明らかになってるのかなぁ。 実におもしろかったです。 ジョシュブローリンて、すごいな。 パパブッシュ 「お前はケネディ家の人間か? ブッシュ家は代々自分で生活のために働いてるんだ」 お金持ちとはいえ、みんな真面目に働く家柄だったんだ。ああそれなのに。(笑) 「人には、器というものがあるんだ」 パパの見込みをとりあえず良い方に裏切って、大統領まで上り詰め、 そして、いろいろありながらも2期務めあげたのは、 七光もありだろうが、それなりに頭も良くて(記憶力が優れてるのね)、 人を惹きつける魅力があるからなのである、らしいこともわかった。 器をわきまえずに大統領をやったら、とんでもないことになっちゃった、 という悲劇を、 淡々と、シニカルに描いているところが、なかなかおもしろかった。 ライス大統領補佐官に扮してるのがサンディニュートンだとわかった瞬間笑えた。 コリンパウエル国務長官がジェフリーライト。ちょっと若いかな。 この二人の微妙な表情がすごくて、かつ可笑しい。 チェイニー副大統領=リチャードドレイファス、 ラミーことラムズフェルド国防長官=スコットグレン この二人にはムカムカした。 ラミー悪い奴というのはなんとなく知ってたが、こういうことだったのか。 最後の方の、責任のなすり合い。 おもしろいが、けっしてコメディではない。 政権をになった人々を辛辣に批判的に描いているのだが、 ブッシュへの視線にはやや同情の念がこめられているように見える。 特にローラ夫人は好意的に描いていた。 この映画をご本人さん達が観たとしたら、 ローラさん以外はみんな気に食わないだろうな…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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