毎年冬のお正月明けにウィーンオフというものが催されています。
今年で9回目になり、つづけておられるなかでのご尽力には尊敬してしまいます。
府中の森芸術劇場ウィーンホールで飛び入り参加した2003年、杉並公会堂で弾いた2009年、これにつづいて3回目、場所は代々木のアトリエムジカ。
いずれもベーゼンドルファーのピアノを触れることはありがたいです。
それにしても、いろいろなところでお会いしてお話するかたと、ずいぶんこちらで再開できるものだなあと、ちょっとうれしくなりました。自分自身それだけ長くピアノにかかわってきたということなのかもしれません。
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今回は、ピアノだけでなく、サックス、フルート、ソプラノ、バリトン、ヴァイオリン、金槌、紙コップ(打楽器として)と、多彩な楽器の演奏も聴くことができ充実していました。
しばらく人前でそれほど弾いていないこともあって少し緊張しました。
弾かせていただいたのは、シューマン子供の情景。No.4-No.7まで
弾く前にもシューマンの他の曲を弾いた方になかなか手を出せない曲集といわれましたが、過去にやったことのある方にも難しい曲集だとよく言われるようになりました。
音が少ないだけにごまかしがきかない、難解なものと、思い知るようになってきたところです。
何はともあれとにかく楽しんで弾くこと、ソプラノの音をよく出すこと、出している音をよく聴くこと、ピアノで弾いていても弦楽器とか木管楽器とかイメージできるものは意識すること、
そんな風に思っていました。
音色を途中で変えてみたり、立体的になるよう音のバランスを整えたり、地道に積みあげていくことはまだまだあるのかという感じです。
ピアノの発表会の1か月前という状態で、数十人の方に聴いていただける場は貴重でした。
会場のピアノといただいたウィーンのおみやげ
かつて旅行したときのウィーンの公園。ヨハン・シュトラウス像。
また楽しくピアノを弾けるようにしていきたいです。