銀座7丁目の楽器店が前のビルから建て替えられて、いまのようになったのは、いつだったかということですが、過去に結構、楽しみにしていたときのブログが残っていて、すぐに思い出せます。
ここにはオープンまであと10日ということが書いてあります。2010年2月のこと。
http://plaza.rakuten.co.jp/pingpongpang/diary/201002160000/
この年には、12月に6Fにある音楽ホールで、ちょっとしたピアノの会があり、
シューマンの「夕べに」とか「気まぐれ」とかあり、本当に気まぐれ・・・な演奏になってしまったこと、よく覚えています。
http://plaza.rakuten.co.jp/pingpongpang/diary/201012050000/
それから、少し経って、ビルができて1周年となり、記念のインストアライブがあり、見に行ったこと、教えてもらっているお師匠さんのCDも売出し中だったので、一緒に見ていました。
http://plaza.rakuten.co.jp/pingpongpang/diary/201102270000/
2011年2月27日。。。あの震災のほんの少し前のおだやかな日でした。
●
それからというもの、ここのビルでピアノを弾くということはなく、
よほど思い入れのある人が企画しようと言い出さない限り、ホールで弾くということもありえず、
指導者のせんせいがた数名は、自身の演奏活動に忙しく、日程はとても合わせられず・・・、そんなことをしているうちに、かれこれ4年半も経ち、2015年11月になりました。
お店のスタッフもころころ入れ替わりの激しいところですが、最近イベントに熱心な方がいるのか、
ありえないとおもっていた、ヤマハホールでピアノを弾かせていただくことになりました。
2005年7月に、はじめて、お師匠さんに聴いてもらったのが、ブラームスのOp.118-5.
それから10年たって、ちょうどやっていたのがブラームス。なんだか因縁めいためぐり合わせですが、
10年と歳を重ねた分、なんとか上積みがあればとおもって、Op.117-1,Op.117-3を弾かせていただきました。
縦長のビルのおかげで、ヤマハホールの動線は、極めて難解でした。
ホール入口が7F,ホール客席が階段上って8F,楽屋が8Fからの専用エレベータで6F,迷路のような通路で、自分が何階にいるのかわからなくなるくらいでした。
おまけにリハーサルができないということで、音だしは、新橋の駅前にある別館で。という、雨降りのなか、徒歩5分ではちょっとつかない、新橋の交差点を渡って弾きに行ったりもしました。
持ち時間10分使わせてもらって音だししました。出番が1人前のテレーゼを弾く人も、出番が1人あとのドビュッシーの金魚の曲を弾く人も、面倒がらずにみんな音だしの場所へ来ていました。ちょっと励みになりました。
音楽専用ホールで、それなりの箱のホールでは、本当に音の響きが美しいですね。
ffからppまで、こんなに気持ちよくコントロールできるのは、めったにできないこと。ありがたい時間でした。
本番で無事に弾くことができてよかったです。備忘録まで書いて、細かいところも勉強したつもりですが、
8割くらいですかね。いろいろやらかしたところはあっても、聴いてくださる方もいて幸せでした。
●
この日は、演奏会がある、弾き会があるから・・・という事前案内が5つか6つあって、
それで、とても腰がひけてしまって、おまけに11月はたいして弾いていなかったし自信なかったので、
積極的に案内もせずにいたのですが、それでも聴きに来ていらしてくださったのは、
本当にありがたかったです。
最近は、あれこれ弾き散らかすことよりも、1年で1曲か2曲でいいので、深く掘り下げた感じで、ピアノを弾くことが楽しくなってきました。ブラームス後期作品は、弾けば弾くほど、むずかしさがあるのですが、弾き続けるようになればと思っています。
リハーサルの音だしのために、銀座から新橋に行って、戻ってきたとき、雨があがっていて、秋晴れに。
ビルが綺麗に見えたので、記念に写真撮りました。本番40分前くらいだったと思います。
このビルの7Fから上がヤマハホールです。