地球へ・・・ 第24話「地球の緑の丘」
機械はプログラミングされた通りに働く。「地球へ・・・」の原作は読んでいませんが、同じく竹宮恵子さんの「アンドロメダストーリーズ」(原作は光瀬龍さん)も、知らないうちに機械に支配されている悲劇を描いたお話だった記憶があります。70年代あたりは機械に支配されることの恐怖を描いた話が多かったのかも、とふと思いました。造るのは人間なんですけどね。造っておいて、任せた! って放っておくと、臨機応変さというものがない機械が杓子定規にことを進めて、気がつけば人間側から軌道修正かけられないところまで行ってしまうことも、極端な話あるよ、と。”人は慣れちゃって、当然になって、考えなくなる”慣れっていうのは、よく言えば適応能力が高いということなんでしょうけど、慣れきって、危機感がなくなったら、自滅することもありえるわけで。マザーを(SD体制)を作った人間は、人類にまだ夢を持っていたのでしょうけど、マザーだけが真実を知っているんじゃ意味は無かったのね。というか。人間が悪いって言うんなら、SD体制つくるより全滅させちゃえばよかったのにー。と、あの状態を見てると思わなくもなかった。あんな未来はいやですね。グランドマザーは、キースにミュウをどうするか決めさせようとしましたが、キース自身がSD体制で作られた最高の人間なわけだから、ずるいです。ミュウ殲滅を選ぶはずの人間に選択させるってことだから。でも、やっぱり計り知れないのが人間。キースも感情というものがある人間でした。でも彼の選択はちょっと遅くて。地球を消滅させたくないというのは、人間もミュウも同じ。最後は機械対人類という感じで、いっぱい死んじゃいました・・・。自己犠牲という言い方は好きじゃないし、最後はみんないい人って言い方も嫌いなんですけど、皮肉抜きで、こうあって欲しいという人の心を見せて亡くなっていく最期は、言葉がありません。それにしても、人間側もミュウ側も一気に世代交代。残された側も辛いはずで、特にトォニイはジョミーや頼れる大人を失って、これからが大変でしょうね。で。メギドのデザインが十字架だったのはそう使うためか・・・うーん、それはどうなの??最後は駆け足でしたけど、決着がついていたので、よかったです。先が知りたーい、って毎週見てたけど、終っちゃうと寂しいですよね。