ハチドリのひとりごと

うちの旦那に私と結婚をした理由を聞いたことがあります。


ずっと『30過ぎて女が寄り付かなくなったのと友達が既婚者ばかりになっていたから』なんて言われてそれを信じていましたがΣ(゜д゜；)


うちの旦那は機械を扱う仕事をしているのでいつも手が機械油で汚れています。

お付き合いしはじめのころ、旦那(当時はまだ彼ですね)が私に触る度に『汚い手でごめんね』と謝っていました。


私に会いに来る前に一生懸命洗ってから来ていることを知っていたので、『大丈夫だよ、気にしないで』と話していましたがいつも手の汚れを気にしていました。


ある日やはり自分の手の汚れを彼が気にしていたのでこう言いました。


『あなたの手一生懸命働いている手なんだよ。汚いなんて言わないで。それこそ毎日血液や排泄物を触っていてどんな病原菌がついているのかわからない私の手の方がよほど汚いよ。』



実を言うと風の谷のナウシカを見たあとでした。

働いている手のくだりは…ナウシカから引用しています。


これを言ったとき私はかるーい気持ちで言いました。


結婚して数年後旦那が言いました。

『俺の汚い手を働いている手だから汚くないと言ってくれた時、前の彼女とのトラウマから解放された。この人と結婚したいと思った』そうです。


詳しく話を聞くと私の前に付き合った彼女さんは、旦那の汚れた手をひどく嫌っていたそうです。


その後元彼女さんとは諸事情で別れずっと引きずっていたようでした。


誰かと結婚する気もなかったようでした。


それが映画に影響されて私が何の気なしに言ったセリフで結婚を決意したのです。


なんだかとても不思議です。