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理系バカと文系バカ 竹内薫著 PHP新書
756円 全般的に気楽に読めてかなり面白い、 わかりやすい内容です。 前半は、理系と文系の特徴やバカな面を 血液型読本のように比較して、おもしろ おかしく書いています。 後半に行くにしたがって、しだいに ややリベラルな内容も多くなり、官僚政治や 教育行政などのことも書いています。 (単なる官僚批判でなく建設的な意見で 良い内容です) 中国共産党役員は理系が多いとか、日本の マスコミは、文系ばかりだとか。 また、近年の日本人は、科学に対する興味がなく、 科学雑誌が売れないといった特徴も。 著者自身は、理系の人なので、やはり 理系的センスの方を重視している感じが するのですが、文系的コミュニケーションの 重要性など、文理融合の必要性を 訴えています。 引用している話題も豊富で。ビタミンCや 抗菌トイレ、といった細かい話から、 アインシュタインや宇宙エレベーターの ことまで多種多様で楽しみながら読めます。 科学書・数学書が書店で売れないので、ひどい 扱われ方をしている話は、笑えます。 そして、理系教育の危機的状況やこれからの やるべき対応、理系的センスの重要性という面に ついては、かなり具体的に書いていて、私自身の 経験からも納得という感じです。 世の中あまりにも自分で物事を考えない、あるいは 報道を鵜呑みにする、お手軽に答えだけ知ろうとする 人間が多すぎるように思います。 今や日本は、科学技術オンチ国に成り下がって しまっているのが実情らしいです。 そういうことでこの本、かなりおすすめです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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