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カテゴリ:本
カッコウの卵は誰のもの 東野圭吾著
「Fパターン遺伝子を持っている者はボディバランス能力が高く、 体操競技などに向いている。」 かつてアルペンスキーのオリンピック代表だった緋田宏昌という 中年男性が主人公です。その娘:風美19歳が天才的な滑りで 将来の活躍を期待されている。風美には、ある企業がスポンサー になっており、その研究所の研究員:柚木は、前記のような遺伝 子と運動能力の関係を研究している。しかし彼女には隠された出生の 秘密があったので、父親の緋田は、研究への協力を拒否していた・・・ まあ、つまりは彼女がカッコウの卵なわけです。ご存知のように カッコウという鳥は自分の卵を他の鳥の巣に生み付けて、育て させます。 緋田風美の秘密を巡り、父親の緋田は、激しい葛藤の日々を 送っているのですが、謎の脅迫状が風美の企業へ届きます。 そして風美の真の父親と思われる男が現れますが、事件が起こり 彼は意識不明の重体となってしまいます。 事件の真相と風美の秘密を、緋田、柚木がそれぞれの立場で調査 していきます・・・。 東野氏らしい家族愛の葛藤を謎めいたミステリーで編み上げた 好作品です。あっという間に読み終えられるスピード感で、 楽しめましたが。終盤はページ数の制約だと思われるような 結論を急ぐ展開が少し早すぎるようにも感じました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 12, 2010 09:27:22 PM
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