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イスラム原理主義とは。
近年、シリア、イラクを中心に頻繁に事件が 報道されているイスラム原理主義とは何か? 私なりに仕入れた知識を記しておこうと思います。 ----------------------- 例の9.11テロ事件の主犯とされ、アメリカ 特殊部隊に殺害されたオサマ・ビンラディン。 どういう思想のもとにあのような大規模テロを 行なったのか? また、今のイスラム国:ISIS といわれる勢力たちは、なにを目的としている のか? そもそもの原理主義思想の広がりの発端は、 「道標」(みちしるべ)という書物だそうです。 この「道標」は、サイド・クトゥブという人物が 記した理論書です。彼は、ムスリム同胞団という エジプトを拠点とするイスラム原理主義の教団員 でした。ムスリムとは、イスラム教徒のことです。 ムスリム同胞団は、1928年にエジプトの小学校 教師ハサン・アルバンナによって創設された、 原理主義回帰思想の大組織です。 彼らは、エジプトで革命やクーデターを起こします。 その思想の中心は、イスラム教絶対主義で反イスラエル 、アメリカ的自由資本主義の否定です。エジプトの 政権は、彼らの極端な思想を恐れ、非合法化し弾圧します。 主要メンバーとなっていたクトゥブは、逮捕、処刑され ました。 このことに反発が増し、よりクトゥブの思想に共鳴する 人々を拡大しました。クトゥブの思想は、イスラム国以外 の国は、すべて堕落した社会であるから、イスラム化しな ければならない、というものです。 ここからジハード(聖戦)が必要だと理論が生まれます。 このようにイスラム教を極端に解釈した思想が原理主義です。 影響をうけて国際的なテロ組織となっていったのが、アルカイダ やタリバン政権、ISISなのです。 近年のイラクでは、これに石油の利権と部族の利害という情勢 が絡んでいるようです。 イスラム教のことを理解しようとすると「コーラン」という 書物を読む必要があります。(これは、またの機会に) 本来のイスラム教は、けっして攻撃的な思想ではないそうです。 したがってイスラム原理主義勢力といういい方も正確とは いえず。イスラム原理主義過激派というのが正しいように 感じます。 結論としては、イスラム過激派の問題は、国家権力による弾圧や 戦争という武力によって解決しようとしても非常に難しいと思い ます。 弾圧されれば深い信教心に基づいた彼らの思想は、より一層強く なり、ますます抵抗が激しくなるでしょう。やはり地道な教育と 広い情報の提供が大切でしょうか。様々な宗教をうまく受け入れ てきた日本に重要な役割があるように思えてなりません。 参考文献 池上彰著、世界を変えた10冊の本。
人間になぜ宗教が必要か?またはなぜ人間社会に宗教というものが生まれたのか? P.S. 近年ひんぱんに報道されているイスラム原理主義 勢力の話題について考察してみました。 あくまで個人的に興味本位で調べた内容ですので 完ぺきではありません。誤った洞察となっている ことがあるかもしれまん。 社会・経済ニュース ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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