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カテゴリ:本
神様のカルテ0
すでに3まで出版されている 神様のカルテシリーズに登場する 主な人物たちをシリーズの1以前に 遡って紹介している内容です。
主人公の栗原一止、とその親友の 進藤辰也、指導医となる板垣医師、 そして後に栗原の妻となる片島榛名。 それぞれの人物の生き様や背景を 心にジンとくる描写で短編集的に 綴った内容です。 もちろん彼ら以外にもシリーズを もりあげる仲間たちが次々と登場し ストーリーしてきます。 板垣医師のセクションでは、医療費 の問題を炙り出していて興味深い です。最新の診断装置がいかに高額で あるか。国の保険制度と医療の充実の ジレンマなどです。 そして栗原一止のセクションでは、 癌宣告を受けた患者との間に多くの 心に響く話と言葉が溢れています。 「本は良いですな、先生」 「・・肝心な時にかぎって、なかなか 役には立ちません・・・答えは書いて いない」 「本が教えてくれるのは、もっと別の ことですよ」「たくさんの人の気持ち がわかって。優しくなれる」「優しさ は弱さではない」「優しさというのは ね、想像力のことですよ」先生はやさ しい人だ。「優しい人は、苦労します」 板垣医師との会話では、この本の核心に 触れています。「人間にはな、神様のカ ルテってもんがあるんだ」「俺たち医者 はその神様のカルテをなぞっているだけ の存在なんだ」「そいつを書き換えるこ とは人間にはできないんだ」 うーん、意味深長な言葉の連続で心が 揺さぶられます。「神様のカルテシリ ーズ」もっともっと読みたいと思いま した。 本・書籍 ブログランキングへ にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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