F1(福島第一原発)がヤバいのはわかってたけど
200km以上離れた東京にまで被害が及ぶとは考えていなかった。
東京から離れることも考えたが、受注済みの仕事がある、とこちんもいる。
下関の兄に頼めば、おそらくは受け入れてはくれただろう。
が、テレビではかのエダノ氏は「ただちに影響は無い」と国民に語りかけていた。
兄はアタシが恐怖でおかしくなった、と思うに違いなかった。
【ちなみにエダノ氏は、まさにその時、妻子をシンガポールに逃していた。
当時「記事を書いた記者を訴える!」とご本人は息巻いていたが
後日事実と認めた。が、前から決まっていた「ただの旅行」だったそうで。
それが事実としても、とーちゃんが人生の一大事で寝ずに仕事してる時に
普通はキャンセルすると思うけどね!(-_-;)】
とりあえずアタシは自宅で、ハイパーレスキュー隊の注水作業を固唾を呑んで見守った。
効果の程はわからなかったが、あの石原都知事が任務を終えたレスキューに
泣きながらお礼を述べていた。それをTVで見て少しホッとした。
直後、別の友人から入った電話が人生で一番絶望を感じた瞬間だった。
「F1はもう何をしたってダメなんだって。」
彼女は郡山にも校舎を持つ私大の出身。複数の教授から情報を得ていた。
大学は郡山校の閉鎖を、国は東北新幹線の福島中通りの駅を
ノンストップで通過させる運転を検討していると言う。
【又聞きなので真偽のほどは不明。現在も両者は変わらず運営している。】
会社の社長でもある彼女は、避難せず東京に留まると言った。
首都圏で太く短く生きるのだ、とも言った。
アタシも仕事の事、見知らぬ土地で独り暮らしをするリスク、自身の年齢など
色々天秤に掛けて、今の暮らしを維持することを最終的に決断した。
若干イカミミのとこちん。 道連れにしてゴメン・・・。