神の手書名 : 神の手 著者 : パトリシア・コーンウェル 出版社: 講談社 上下とも 2005.12.15 第1刷 ¥714 上 346ページ、下 328ページ 感想 : 相変わらず、と思いながら買ってしまう、読んでしまう私も私なんだけれど、なんか、この作品の登場人物、意識過多、強迫神経症的? アメリカ社会はここまで危険?ここまで病んでいるのか...大体、いつも、犯罪者があまりにも身近にいすぎる。そういう意味ではちょっとマンネリ。 「黒蠅」の時に、それまでの作品でも、この作品の始まりから9割までが法律に基づいた行動が、私的制裁に変化し、最後の1割弱で、急に暴力的、はしょった感じで、しかも私的制裁。そこに、9.11以降の対アフガニスタン、対イラクでアメリカが示した、「もう我慢の限界、武力あるのみ」という冷静な論理や法律無視の行動と相通じるものを感じてしまった。これがアメリカの限界?かと感じたのに対し、この作品内では、「今はプライバシーってものがまったくないだろう。パトリオット法ができて以来。」(...)「アメリカは住みやすい国だったのにね」という表現が出てきている。著作の中で、アメリカの現状が微妙に著者に影響を与えている。 ジャンル別一覧
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