out of sight, out of mind
去る者 日々に疎し英語の方の表現を初めて知ったのはたぶん、15歳前後。勝手に?遠距離恋愛は長続きしないってな感覚でいたのです。まだ恋愛すらしたことなかった頃にね。で目に見えなければ忘れてしまう。人間のこと、だと。最初に使ったのはHopkinsという人らしいのですがShakespeare だったかもしれなくてで、たぶん、それを日本語に訳した翻訳者が優れた方で、去る者日々に疎しという中国南北朝時代の「文選」の日本語訳を当てはめてこの「文選」では去る者は死者、らしくてどうもout of sight, out of mind、英語表現は日本での方がよく使われる、らしい?だってこれを英語のnativeに言うと(日本人なのにShakespeare?)すごぉく 物知りだと思われるか あるいは、何をそんな古臭い表現?と取られたことの方が多くて。要するに、あまり一般的ではないらしくて。まぁ、確かに日本では、去る者日々に疎しというか、日本って、記録を捨てちゃう、焼いちゃうっての平気でする国でしょ。あちこちの文化圏で戦争や外交関連の後世に残したくない敵国に渡したくない文書を破棄するってのは別にしてあるいは焚書坑儒なんてのを別にすれば他国では洋の東西を問わず東洋の戸籍やキリスト教圏での教会での出生、死亡記録などかなり古くまで辿れるのに日本でこれを辿るのって体験していますがかなり困難。明治時代のご先祖を探すのが大変などころか住民票の移動ですら、5年以上経ってしまうと保存義務ないらしいですし。最近では最高裁が謝罪したなんて珍しいのもありましたっけ。あちこちの地裁で重要犯罪案件の記録が破棄されていたし。なんてのが日本文化の特性だとして日本文化を構成する日本人のごくごく僅かなちょっぴり端っこにいる私も日本人なわけでで日本人の私最近このout of sight, out of mindを独り言として多用しております。はいもちろん遠距離恋愛などではありません。ええout of sight去る物というか目に見えない物視野に入らない物はout of mind記憶に残らない。つまり忘れちゃう。で、食糧庫を開けたり冷蔵庫や冷凍庫の奥にうわぁこんなのあったんだ!もう食べなくちゃとかクローゼットの奥にうわぁ、懐かしい!ってな物を見つけるのです。幸いなことにまだまだ去る物、日々忘れていく段階で去る物に再会して疎し な段階で鬱陶しい にはなっておりませんが。見えなくなると忘れちゃうの。これが常態化するとボケ、認知症だそうで。そういえば和犬は洋犬よりボケやすいそうで。日本って忘れる文化圏なのは自然現象だったりして?まさか日本人は他国人より忘れやすい、のは確かみたいですけれど認知症患者の比率が高いなんてことないですよね???