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カテゴリ:クラシック音楽
「ワーグナー 指輪物語」 楽劇「二-ベルングの指輪」を解説
昨年の秋でしたか私のところに一通のメールが届きました。以前から私のページをリンクしていただいている方で、リヒャルト・ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指輪」を聴こうとしているのですが、この話の内容が複雑過ぎて人脈もよく理解できないので、CDなりDVDを買う前に私の方で誰にでも理解できる分かりやすい方法で説明をしてくれないかという依頼でした。 確かにこの「指輪」4部作は筋書きが込み入っており、しかも背景の時代なんてあってないようなもの。 登場人物も人なのか神なのかよくわからない。 ワーグナーはヨーロッパに伝わる伝説、北欧に伝わる伝説などを基に自身で台本を書いています。 私もこの楽劇を聴くにあたって随分と本を読みました。登場人物の整理をしければならない。対抗する族との整理もしなければいけない。 この楽劇の主人公の一人ヴォータンなどはけしからぬ女好きであちこちで子供を生ませている。 もともと神様と思っているから「変な神様」という想いがあります。 それで図書館でこの楽劇の案内書みたいものを借りて自分で整理したことがあります。ここであの案内書通りに説明すれば、わからない理解できない矛盾が生じると思います。 まあ、多少ともオペラというの荒唐無稽な筋書きが多いのですから、「何で?」というのがついてまわるものですが。 私が自分で整理したのは時代は無設定、場所はヨーロッパでいい。 時代は無設定と言うのはこの楽劇は「人間の業」を書いているからです。どんな時代設定にも当てはまる「業」です。 話を分かりやすくするために40年ほど前に人気をかっさらった東映任侠路線の映画仕立てで説明をしていきます。 まづ明日は4部作の序夜「ラインの黄金」です。 尚、参考に聴くCDは1955年のカイルベルト/バイロイト祝祭管弦楽団のステレオ録音です。 (DECCA原盤 Testamentレーベル SBT21390 1955年バイロイト・ライブ) ヴォータン … ハンス・ホッター(バス) フリッカ … ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィッツ(アルト) ローゲ … ルドルフ・ルスティヒ(バス) アルベリヒ … グスタフ・ナイトリンガー(テノール) ミーメ … パウル・キューン(テノール) ファフナー … ヨーゼフ・グラインドル(バス) ヨーゼフ・カイルベルト(指揮)、バイロイト祝祭管弦楽団 (録音)1955年7月24日 この「ラインの黄金」の録音記録は様々な歌手・指揮者、オーケストラの組み合わせでリリースされていますが、1955年というステレオ技術黎明期に録音されていて、それも技術的に完璧に近い音として残されていたことは奇跡に近い偉業です。 ハンス・ホッターという素晴らしいバリトンによるヴォータン像は深い精神性と人間性を感じます。 明日からの「指輪物語」を期待してください。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「今日の音楽カレンダー」 1787年 初演 モーツアルト 交響曲第38番「プラハ」 1854年 初演 ヴェルディ オペラ「トロヴァトーレ」 1883年 誕生 ヘルマン・アーベントロート(指揮者) 1884年 初演 マスネ オペラ「マノン」 1909年 誕生 ハンス・ホッター(バリトン) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「今日の一花」 山茶花 撮影地 大阪市立長居植物園 2008年12月 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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>>東映任侠路線の映画仕立てで説明 >楽しみです >これは面白そう。どんな解説してもらえるのか今からワクワク。よろしくお願いします。 簡単ぬいいますとやくざの縄張り争いを重点にするつもりです。 ----- (2009年01月20日 02時24分05秒) |
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