|
カテゴリ:Digital Audio
週末にやっと、カマデンのキット、TA2020KIT-SPをやっと本格的に稼動できるようにしたので、UPしておこう。なお、リレーを除くほとんどの部品(特に半導体)は、秋月電子で購入した。リレーはOMRONの定番の製品なので、秋葉原のリレーを扱っているお店ならば、簡単に見つかると思う。
[1]キットの基板の改造回路図1 1)DCオフセットの調整回路(R9,R10,VR1,VR2) 2)出力フィルタの逆起電力阻止用ショットキーバリアダイオード(SBD)の追加(D5~8) 3)ゲイン不足対策(R3,R4の変更) の3点を改善する。 1)は、ある程度いいスピーカーをつけるつもりなら必須。R3,R4を変更してゲインを上げた状態で、これらの値で約+/-100mV程度の範囲で調整可能。R9,R10とTA2020-020の間は、特に神経質にならなくてもよいが(OpAmpを使った反転増幅回路の入力なので、イマジナリーショートが働いている)、短くしたほうがよい。R9,R10は今回は(買ってくるのを忘れたので)手持ちのカーボン皮膜抵抗を使ったが、音にこだわるならば金属皮膜型を使うべき。VR1,2は5回転以上の他回転型を用いることを薦める(でないと調整が面倒)。調整法は、基板のIN1,IN2をGNDにつないだ状態で、基板のOUT1+,OUT1-間の電圧が0に近づくようにVR1を調整。次に、基板のOUT1+,OUT1-間の電圧が0に近づくようにVR1を調整する。±1mV程度まではすぐ調整できると思う。それ以上0Vに近づけても、どうせ温度が変化したりすれば、多少ずれる。 2)は、Tripathの新しいリファレンスデザインに対応した。SBDは20V1A程度以上の電源用のSBDでよいようだ。 3)は、通常のプリアンプに接続する場合は、変更したほうがよいだろう。キットのままでは少しゲインが不足気味と感じられたが、PCやポータブルオーディオの類を接続する場合は不要。 [2]出力の保護リレーと全体回路図 リレーの動作は、VCC+が安定してから、約2秒でリレーをON(電源ON時のポップ音対策)。電源電圧が約9V以下になったら、リレーをOFFの動作にしている。今回は、SPICEを使って簡単にシミュレーションをして見たところ、一発で希望通りの動作をした。SPICEシミュレーションに関しては、改めて書くことにする。D1~D5は赤色のLEDを使用している。LED順方向の電圧降下比較的大きいのと、電流-電圧特性が比較的フラットになることを利用した、なんちゃってツェナーダイオードである。普通のツェナーダイオードを使用する場合は9V程度のものを使用すること(もちろん向きは逆にすること)。 また、今回はメインに使っているAMPと切り替えて使用することを考えた回路にしたため、SP term INに別のパワーアンプを接続して、音の違いを確認できる。普通は、こっちの回路で十分であろう。 また、キットの基板の出力の+/-と出力端子の+/-が逆になっているが、これはキットの回路が全体として反転増幅になっているようなので、この様にしている。我が家の場合は、このAMPをサラウンドステレオのフロント用に使うつもりなので、こうしたが、ただのステレオであればここまでこだわる必要はなかろう。 [3]電源回路 当初は、秋月電子で売っている12V/60Wのスイッチング電源ユニットをそのまま使っていたのだが、AC電源側が切れたときにすぐDC出力を切るため、リレーを追加した。理由はスイッチング電源ユニットに入っている出力のコンデンサが結構大きいため、AC側の電源を切ったあと、電圧がなかなか下がらないため、このパワーアンプの前段に入れている、Bose901用のイコライザユニットが、電源OFF時に結構大きなPOPノイズを出すのを防ぐためである。普通の人には不要であろう。 何か、質問・意見があれば、blogのコメントからどうぞ。特に意見は大歓迎である。ほかの人に見られたくない場合は、blogの私書箱メッセージからどうぞ。初心者を嫌うつもりは全くないが、答えるかどうかは、まあ気分しだいであるので、返事をださなくても許して欲しい。 ‐‐‐ 本日の御託 わが国の首相が、某所にいったそうである。このことの持つ意味自体の是非を問うことは、ここでは(面倒くさいので)とやかく言うつもりはない。が、近隣の諸外国のマスコミの論調、政府のコメントがはらだたしい。そこまでとやかく言われたくない、と思う一方で、このことが国際摩擦となっていることを首相はちゃんと理解していろのだろうか?近隣の諸外国はわが国の重要なお客さんではないのか?俺は、郵便局を民営化するより、景気がよくなることの方が重要だと思うが? 私人としてだというが、そんなに某所に行きたければ、首相を(死ぬまでやるつもりではなかろうから)辞めてから行けばよい(毎日行けるぞ)。いわゆる土下座外交をする必要はないが、損して得とれ、という言葉もある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.10.18 22:14:13
コメント(0) | コメントを書く
[Digital Audio] カテゴリの最新記事
|