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テーマ:ニュース(99695)
カテゴリ:LAW REPORT
3日前に住基ネット適用違憲判決を下したばかりということもあって,大きく取り上げられました。確かに,判決言い渡し期日を合計4回変更するなど,そうとう苦吟されたのは間違いないでしょう。
各紙とも,いかにも先の判決が引き金になったようなお手軽な記事構成で,司法担当記者の不勉強丸出しなのが情けない限りです。もっとも,一番周辺取材を重ねていたのが他ならぬこの判決を社是として批判した読売新聞なのですが・・・ おそらく,この判決を書いたことと自殺との因果関係は,ほとんどないと言っていいでしょう。あるとすれば,血を吐くように苦吟を重ねた末の一種の解放感がもたらしたともいえるかもしれませんが,多くの不勉強な記者が期待しているような,違憲判決を書いたことの後ろめたさとか,判決に対する批判を気にして,ということは絶対ない,と思います。四十有余年もキャリアを重ねた重みは,そんな薄っぺらいものではないですから。もちろん,裁判官が判決を書くと言うことはそれだけの重圧と孤独との戦いであるということは言えるけれども。 何がその胸に去来したかは知る由はありませんが,竹中裁判官のご冥福をお祈りいたします。そして,・・・ 人が人を裁くと言うことの厳粛さと苛烈さを,もう少し世の中の人は理解してほしい。三文週刊誌が騒ぐほど,お手軽な商売じゃないということを。 後は,こっそり押してお帰りください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/12/04 09:04:58 PM
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