|
テーマ:~広島東洋CARP~(4355)
カテゴリ:今日のカープ
勝った。連敗が止まった。
高橋建が完封した。ピッチング内容には文句の付けようがない。 ただそれだけ。白星はすべての矛盾を飲み込んでしまうものだが,今日に限っては素直にそういう感情は持てない。要するに,昨日までと何も変わっていない。むしろ, 着実に退化している。 たとえていうなら,両チームに巣くう貧乏神が縁側でひなたぼっこをしているさなか,カープに取り憑いている貧乏神が昼寝をした隙にシーボルの打球がスタンドに突き刺さっただけのことだ。だから,これでチームの巻き返しの原動力になるかといわれれば,それは違うだろうと思う。それが出来るくらいならば,あの17点取ったベイスターズ戦以降,打棒大いにふるって今頃貯金の3つくらいもしてないと嘘だ。 野手で今日唯一の白眉は,やはり倉だろう。倉なくして今日の白星はないといって過言ではないと思う。やはりインサイドワーク,ディフェンスとも一枚上だと思う。もし明日のスタメンマスクを石原がかぶったとしたら,それだけで監督の休養理由になるだろう。逆に言えば,どうしてこの連敗中一度もマスクをかぶらなかったのか,どうしてマーティは石原スターターにこだわったかということだが,まあティーチャーズペットの類なのかもしれない。 いっぽう,いまだ公式サイトの類は口を閉ざしているが,5回表途中に一度守備に付ながらベンチに下げられるという一幕があった。確かに攻守ともに精彩を欠いたプレイを開幕以来続けているから試合途中で下げられること自体はあり得ることだが,グランドに出て守備に就いたところを監督自らベンチを出て交替させるなどということは,通常あり得ない。いや,指揮官として一番やってはいけないことだ。どちらに非があるのかは現状では分からないが,おそらく何らかの理由で梵がマーティに,いや首脳陣に対して公然と反抗したということだけは確かなようだ。ぜひ双方のコメントを並べてプレスには論じていただきたいところだが,まあ中国新聞を始めとした大マツダ帝国傘下の報道報国会の皆様にはちょっと荷が重い相談なのかもしれない。 少なくとも今日の試合を総括して言えることは, 2万人余りから木戸銭を集めて見せるような興業ではない ということに尽きる。相手のジャイアンツもチャンスに2併殺,しかもその大型補強とやらが全く機能していないこと,目下売り出し中の坂本亀井も上位打線を打たせるには荷が重すぎること,やっぱり今年も急所は阿部慎之助のインサイドワークであることを示してくれたのだが,一方のカープもたいがいひどい。3回の倉の安打もチャンスにならず,東出が歩いて木佐貫がワイルドピッチをやって2,3塁になってのアレックスの淡泊な打撃,シーボルのホームランのあと倉が歩いた直後の打者高橋建での謎の強攻策,その後四球で出た天谷の高校野球でもめったに見られないような杜撰な走塁,そして6回。坂本,古城のエラーの競演でもらったワンアウト1,2塁のチャンスで,そんな不浄な得点はいらないとばかりに併殺打で恩を売った前田智徳。まるで,昨日の敗戦は大竹が悪いのではありませんということを野手陣一丸となって証明してくれているではないか。非常に腹立たしい。しかし,やむを得ない。 死出の旅を甘受して淡々と行進している者に何を言っても無駄だ。 我々カープファンに出来ることは,末期の水を取ること,そしてレクイエムを歌うことしかないのかもしれない。 一つの白星を得た以上の意味はない。 BlogPeople ↑ポチッと,クリックしていただけると励みになります。よろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[今日のカープ] カテゴリの最新記事
|