ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

最後はちょっとばたばたしたが，何か久しぶりに普通の野球をして危なげなく勝った感じがする。少なくとも交流戦では初めてだろう。ひょっとしたら１２年ぶりくらいかもしれない。

建サマが投げているのだから，負けることなど許されない。でも，これまでは建サマが超人的な活躍をして白星を掴んだというイメージばかりが先行していた。でも，とにかく今日はごく普通に投げて淡々と押さえてその間に点を積み重ねて勝った。こういう試合を，どしどしやってほしい。新聞記者が嬉々として記事を書けるようなチームではダメだ。負けたらニュースになるようなチームでなくてはいけない。

今日は途中から映像を見たのだが，ベンチで采配を振るう代行の大ちゃんの姿は本当に昔のままだった。オリックスの選手の表情も，心なしか目の色が違うように見えた。オリックス先発の小松の調子もよかった。ひとつ間違えば，逆の目が出た可能性もあるのだ。それだけに，小松の勢いを一気に失速させた栗原のアーチ，梵の併殺打で追撃できなかったあと，倉の落球で同点にされるという嫌な流れを断ち切った倉自らの二塁打と東出のタイムリーが今日のすべてだ。その後取った4点は，まあ流れからのようなものだ。いや，今日の試合の流れを決定的に決めたものがある。

カブレラのあり得ない盗塁失敗。

いくら栗原がベースに付いていたからと言って，自分の脚力と倉のスローイングを天秤にかけて成功すると考える方がどうかしている。２塁走者シーボルでダブルスチールと同じくらいあり得ない。今日はこれが決定打だったような気がする。

もうひとつ，今日安心してラジオ（最初と最後はRCCで聞いていたので）を聴けたのは，今日の実況のせいでもある。ABC制作だが，解説はタイガースOBだが比較的穏健な湯舟敏郎，実況はベテラン伊藤史隆アナ。最近のABCの若いアナウンサーはなんでもタイガースべったりでしゃべればいいと勘違いしている馬鹿者が多いのだが，彼はやはりしっかりしている。RCC向けの放送であればRCC向けの実況が出来る。プロだから当たり前だろうといわれればそれまでだが，実際はその限りではない。かつてフジテレビの親会社だった放送局の某アナなど，RCC向けの実況で一生懸命ジャイアンツの話ばっかりしていたから。惜しむらくは今日の解説，加藤哲郎（覚えてますか?カープOBですよ）か佐々木修（広工大附属→近大工学部，山本浩二引退試合にも投げた），せめて有田修三（山口県出身，兄はもとカープのドラフト１位指名選手）にしてほしかったが。

とにかく，ひとつも勝てないのではないかという危惧さえ流れた交流戦の初白星を挙げた。明日勝って連勝と行けばとりあえずヤフードームの醜態はチャラになる。そしてアホらしくも悲しい１９泊２０日のロードが終わる。とにかく，明日だ，明日。

でも代行大ちゃん頑張って。カープ戦以外で。

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（おまけ，今日の小ネタ）
あったら恐い，今日の試合前のひとこま。
倉：（オリックスベンチを見て）えーなぁー，監督が替わるってええなあ・・・どうせ建さん以外の時には出番ないもんなぁ。あーあ，うちだって（以下自主規制）
嶋：（スコアボードを誇らしげに見上げて）うん。そろそろ調整に入らないと。また今年も１０月には絶好調宣言しなくちゃいけないからな。
東出：（こちらもベンチ入り初戦の清川コーチを捕まえて）お願いです。僕の時にはとにかく左腕で投げるピッチャーを出さないでください。２死無走者で天谷の時ならいいですから。
シーボル：（小松を見つめて）実に素晴らしいピッチャーだ。去年20勝くらいしたのかい？とても打てそうににないなぁ・・・
天谷：（驚いた表情で）赤松さん，京セラドームって屋根があるんですね・・・
赤松：（誇らしげに）すごいだろう。冷房だって入ってるんだから。

（追記）
今日のRCC文字列を後から見返して，思わず笑った。これこそ実は今日一番のネタだったかもしれない。

2回表
＞シーボル　2-1から三塁線に豪快なツーベースヒット
いやあ，気ぃ，使ってますねぇ・・・