サッカークリニッキ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　SOCCER CLINIKKI

「横に出すなー。」「ケンゴー、パスの精度わるすぎー。」「相手は10人だぞ。」「ドリブルだ。仕掛けろー。」「コマノ、勝負だ。タテに突破しろー。」「はにゅー出せー。」「田中達也か大久保出せー。」（いないっちゅーに。）「ヒサト、タテ、タテ。裏に抜けろよ。オフサイドすんなー。」
「たかはらー、外したってあんたは良くやったから、ゆるす。」「オシム、カワイーとこあるね。」（PK戦で、クリ母）「世界の川口、PKおーじ。」「ナカザワ、よーし。ボンバー。」
などと二人で叫んで、楽しい時間を過ごしました。10人を崩せず、PK戦までやって長すぎましたが・・・。
高原の同点ゴールには、感動。クリが転げまわって喜んでました。
これで25日もまた、楽しめます。次はサウジアラビア。勝って最後まで行ってください。頼みます。
オーストラリア戦の後半、10人になって引いて守る相手を崩せず、タテへのバリエーションの少なさを感じます。サウジアラビアもカウンター狙いで引いて守りに来ることでしょう。強引でも行くオプションも見せて欲しい。ミドルシュートもね。

「クリ、今日はたっぷり、ドリブル練習するぞ。」
「なんで？」
「日本代表見たろ、10人相手にドリブルで突っかけて突破口を開ける奴がいない。」
「クリがやるの？」
「おー。日本代表にスパーサブで送り込む。準決勝に間に合わす。」
「お父さん、大丈夫？」

「フルプレッシャーの中で交わしてタテに突破するんや。」
「お父さんが相手なら抜けるよ。」
「てめぇー、来い。本気やで。」
「ちょいちょいだよ。」（簡単と言う意味らしい。）
「クリスチアーノ（連続シザース）、もっと速く。こけるな。」
「まだ、地面が濡れててスベるもん。」
「ピッチのせいにすんな。代表は、最悪の芝でもやらなきゃいかん。」
（やってるのは、土の上ですが。）
「足裏、足裏。転がし使え。」
「ふぇーい。」
「ボールの上に乗って転がすのうまいな。」
「3年から練習してるもんね。」
（サーカスの方が向いてるかも。）
「スピードと方向の変化で抜いてみろ。」
「へーい。」
「そんなへなちょこで抜けるか。」
「おっし。」

「押すトラップやったら、次は、ワンツーな。」
「今日の天気に、ちょっとハード過ぎない？」
「やかまし、水飲め。ハノイの暑さはこんなもんじゃないぜ。湿度も凄い。」
「ふん。」
「タテへの突破のバリエーションが必要だ。代表もおまえのチームも。」
「今日の夏祭りに体力残しておかなきゃ。」
「ダラダラやってると祭りに参加できなくなりぞ。」
「ふぇーい。」

「次、バイタルエリアの外ぐらいから、ミドルの練習。」
「へーい。」
「横からのボールをトラップ一発で方向転換、間をおかずシュート。」
「タカハラね。」
「次は、後ろからのボールを反転シュート。じっと待ってると敵に取られる。ボールは前に出て迎えに行け。触った瞬間、方向転換。腕を外旋・内旋、トラップ足に乗る。ステップは1歩。」
「夏祭り、始まってるよ。」
「祭りは逃げん。9時までやってる。ボールは逃げる。敵も取りに来てるぞ。集中。」
（父の頭は、アジアカップ・サウジ戦。子供の頭の中は、お祭りの金魚すくい。）