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カテゴリ:日本の作家 上記以外のあ行
2008年8月発行 小学館 541p 【内容情報】(「出版社HPより) 飯嶋和一にハズレなし! ――前作『黄金旅風』から4年ぶり、ファン待望の新刊である。舞台は肥前長崎から島原へ。三代将軍・家光の時代、前作の愚昧な藩主らの苛政にあえぎ、民衆が最後の矜持(きょうじ)を守るため破滅への道をたどらざるを得なかった「島原の乱」の実相を活写する。 人物は、秀吉の朝鮮出兵の際に有馬晴信軍の一将として勇名を馳せた鬼塚監物(おにづかけんもつ)、そして乱勃発の際、若衆らを統べ藩主に叛旗をひるがえした青年・矢矩鍬之介(やのりしゅうのすけ)、折しも半島を襲った伝染病に立ち向かった医師・外崎恵舟(とのざきけいしゅう)、そして『黄金旅風』の主人公・長崎代官末次平左衛門(すえつぐへいざえもん)が登場する。 幕藩体制に抗う誇り高き海民・土豪らの絶望的な闘い。しかし、その中から一閃の光を放つように、後に名医として世に知られるようになる一人の若者が現れる。 評価 ★★★ 「島原の乱」にまつわる物語ですが 天草四郎は脇役で 舞台も島原でなく 雲仙が中心。 島原の乱の実情は 宗教戦争ではなく この物語のように 圧政に苦しむ民衆の蜂起だったということを はじめて知りました。 (そこに キリシタンならではの団結力も加わったようですが) 話が少々詳しすぎて 主人公も3人なので場面もあちこちに飛び 読みきるのに苦労しましたが 内容は重厚で迫力がありました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年11月01日 08時07分05秒
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