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カテゴリ:日本の作家 恩田陸
訪問者 2009年5月発行 祥伝社 283p 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 山中にひっそりとたたずむ古い洋館─。三年前、近くの湖で不審死を遂げた実業家朝霞千沙子が建てたその館に、朝霞家の一族が集まっていた。千沙子に育てられた映画監督峠昌彦が急死したためであった。晩餐の席で昌彦の遺言が公開される。「父親が名乗り出たら、著作権継承者とする」孤児だったはずの昌彦の実父がこの中にいる?一同に疑惑が芽生える中、闇を切り裂く悲鳴が!冬雷の鳴る屋外で見知らぬ男の死体が発見される。数日前、館には「訪問者に気を付けろ」という不気味な警告文が届いていた…。果たして「訪問者」とは誰か?千沙子と昌彦の死の謎とは?そして、長く不安な一夜が始まるが、その時、来客を告げるベルが鳴った─。嵐に閉ざされた山荘を舞台に、至高のストーリー・テラーが贈る傑作ミステリー。 評価 ★★★ 最後まで破綻なく物語がつづられていたように思います。 山中のひっそりとした洋館での出来事・・・ はらはらしながら読みました。 舞台劇を見ているような感じです。 最後はちょっと肩透かしの感はありましたが きれいにまとまっているのではないでしょうか。 「群盲象を撫でる」のことわざが よく効いていると思います。 ラスト近くの「訪問者に気を付けろ」の解釈は ちょっと無理があるかなぁ。 各章(各幕)のタイトルが 有名な絵本・児童書のタイトルとなっています。 内容を示唆しているようでもあり ないようでもあり・・・。 第一幕・・・せいめいのれきし 第二幕・・・ももいろのきりん 第三幕・・・ちいさいおうち 第四幕・・・かわいそうなぞう 第五幕・・・ふるやのもり 終幕・・・おおきなかぶ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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