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カテゴリ:日本の作家 北村薫
★★★
大正末期、旧制中学に通う少年は創作への夢を抱き、児童文学の現場で活躍する若者たちと親交を持つ。文化薫る著者の父の評伝風小説。 いとま申して 2011年2月発行 文藝春秋 335p 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 若者たちの思いが集められた雑誌「童話」には、金子みすゞ、淀川長治と並んで父の名が記されていた-。創作と投稿に夢を追う昭和の青春 父の遺した日記が語る“時代”の物語。 感想 ★★★ 北村薫さんのお父様が残された日記をもとに 大正時代に「童話」にのめりこんだ青年たちの 青春の様子が描かれています。 小説というくくりなんだけれど 評論のような趣。 膨大な参考文献をひきながら お父様だけでなく 有名・無名問わず たくさんの若者を 生き生きと登場させています。 昔の若者は とても難しい勉強を 熱心にしていたものだと感嘆。 それに加えて 文学や音楽や演劇に とても詳しく、激しくのめりこむという エネルギッシュな様子が 今の子供たちとは 全然違っていて 100年の時の移り変わりを 感じました。 (いえ、4,50年前でも こんなには勉強していませんでした・・・汗) とても興味深いお話なのですが 文章が 私には 少々読みにくくもありました。 物語には 続きがあるそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年03月31日 07時06分00秒
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