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カテゴリ:陸上競技
明日からは,待ちかねた『世界陸上2007大阪大会』が始まります。 といっても,月陸や陸マガに解説やら,予想が掲載されていますので,なるべく触れてなさそうなことを書いてみたつもりです。 明日は,男子のマラソンから始まりますが,(東京大会で谷口浩美選手が2.14”57で優勝,篠原選手が5位入賞と好成績でしたので。) 高湿高温の悪条件ながら,地元の利を生かしての入賞(あわよくばメダル)を狙って,できるだけ好位を多少の余裕を持って,粘ってついていって欲しいのですが。 ここで好成績を挙げて, 『日本選手の地元の意気込み』を見せて戴きたいものです。 そこでいくつかの競技を取り挙げてみます。 【100m】 長居競技場は,クッションの良いウレタン樹脂を使用した『 高速トラック 』に全面改装でされましたので,高(好)記録が期待されます。 100mをスタートから数分割すると次のようなタイムになりそうです。 (例)9”76(今回の優勝タイムが世界記録のとき) 0スタートの瞬間(反応時間)0.15~スタートダッシュ~~50mまでで 前半が 5”40かかり,50m~100mまでで 後半が4”36かかることになります。 最高速度は0”86~0”88/10mで,いわゆる,最後の伸びではなく,中盤(60m~80m)の最高速度をできるだけ持続したもの(0”90/10m)といって良いでしょう。 女子では,最高速度が約1”00/10mというスピードだと置き換えてみると10”80を 切るタイムが出るのは稀だと思われます。 特に男子の100mでの世界記録保持者アサファ・パウエル選手(ジャマイカ),タイソン・ゲイ選手(アメリカ)の両選手の猛烈な争いが注目の的です。 どちらが勝つかは,私の予想では,追い風ならば,好ダッシュからのタイソン・ゲイ選手の勝利。 向かい風ならば,怪我上がりでも体力(馬力)に勝るアサファ・パウエル選手の貫禄がちでしょうか。 先般の日本選手権での長居競技場の風は,向かい風のときが多く,どちらが勝利するにしても,良い風が少しでも吹けばと思います。 当たるも八卦(風),当たらぬも八卦(風)といいますか,他の選手が優勝することも多少ながらありえますが。 400mHの為末大選手 【日本選手で活躍の期待される選手,種目】 1.男子ハンマー投げの室伏広治選手 今季は日本選手権での1戦のみので,79m24が7月15日現在での世界ランクは11位となっています。 しかし,1位が82m58,2~3位が81~82mで,80m以上が8人とまだ低調です。 そこで,彼のアメリカ合宿や底力に掛けてみたいと思います。 近年の室伏選手は一昨年を除いて,記録はともかく, 「勝負強い」面が挙げられます。 日本選手権での安定した投擲振りからも, 『年齢的にも狙いを絞る』というようなことを語っていることからも,彼の集中力に大いに期待したいと思います。 予選で,80m以上を1回目で出してしまえばいけるかもしれません。 2.男子400mHの為末大選手 強敵はアメリカの4選手と思いますが,スプリント力や底力では上位ですが彼らにも好不調の場合があります。 前回も,為末選手の逃げで始まり,4コーナーからのアメリカ勢のジャクソン,カーターの両選手のラストで交わされましたが,クレメントには粘りきり3位でした。 欧州遠征では(インレーンで恵まれず)条件は悪かったのですが,48”台は出ませんでした。 昨年のスプリント(100m~400m)での出場というアイデアマンぶりとユニークさ を生かし切って欲しいと思います。 今季の48”73から48”00くらいに準決勝までに迫れば,決勝での47”89の自身の日本記録を破り,上位入賞~メダルが見えてきます。 彼の遠征から帰ってからの調整,新走法の「赤ちゃん走り」 (13~14)の8台目への再挑戦というアイデアマン,ユニークさのある彼の戦いに期待したいと思います。 成迫健児選手の挑戦も希望が持てますし,2人揃っての決勝進出も可能だと思われます。 3.男子200mの末續慎吾選手が「なんば走り」での再メダル(今回はかなり手強いメンバ-,19”62のタイソン・ゲイ選手を初め,19”台が6人)に何とか挑戦して欲しいものです。 今季の20”20は9位のランクでも,アメリカの4位以下の選手を除けば6位ですので頑張って欲しいものです。 4.男子棒高跳びでは澤野大地選手,女子の走り幅跳びの池田久美子選手には,それぞれスタミナ改善と1回目で成功する集中力,スピードを生かした新跳法での活躍が望まれます。 5.男子の4×100mリレー,4×400mリレーでの各メンバーの自己能力とバトンパスがうまくいき,上位入賞~メダルへと締めくくって欲しいと思います。 【外国人選手】 世界記録が望める,女子棒高跳びのエレナ・イシンバイェワ選手(ロシア)(今季は4m91と2位の大柄なジェニファー・スタチンスキー (アメリカ)の4m88が迫っています)今季は5m02の世界新記録に挑戦していますが,惜しいところまでいっています。 まるで,大阪まで世界記録をとっておいたような気きがしますが考えすぎでしょうか。 何とか夕方からの決勝での活躍が期待されます。 ここでは書ききれませんでしたが,他の日本選手および外国人選手が厳しい条件(日中は連日の35℃前後の気温と蒸し暑さのなか)を何とか克服し,ベストの状態で活躍されるよう願わざるを得ません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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