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カテゴリ:各種のスポーツ
もう、だいぶ前のことなのですが少々我慢して聞いてください。
私がバスケットボールに出逢ったのは中学生のときでした。 その頃はやっと体育館ができたばかりでしたが。 以前は外でリングだけの設備でしたので、距離感が少し違います。 上背のない私は大きな球を左手で支え、右手で狙いを定めて放り投げる程度でした。 (なお、スナップスローなどは、高校時代に同級生がしていたのをみて、放物線がうまくネットに吸い込んでいくと感心しました。) 初心者というものはこの程度も達していないものです。 ですから、監督のO先生が頼りでした。 ですが先生は(専門のスポーツでなかったようですが)素顔は眼鏡顔の向こうでのとても優しそうなお顔が眼につきました。 夏場の暑いときには、粉末のオレンジジュースをやかんに溶かしておごってくださいました。 このとき汗を一杯かいたとき、ちょうどいい甘さで絶妙の味は忘れることができません。 練習仲間もとても美味しそうに飲み合っていました。うまい~~。もう一杯~~。 しばらくして、隣の市の背の高いIコーチが来られて,練習を自ら実践して下さいました。 身体が柔らかく、眼鏡を掛けた色白のインテリ風でした。 コーチの先生のお陰で、少しはうまくなったかと思いきや、近隣の市の高校生との練習試合が セッティングされ、ええ~いいのかな~これでは勝負にならないのではと。 思ったとおりの結果でした。 シュートを撃つのにも気後れしてしまい、ゴール板がやけに遠く、小さくも見えました。 思い切りがなく、ゴールのネットにかすりもせずに、フェイントで相手を交わすこともできません。 そんな調子で、相手のペースとボールの支配ばかりで、完敗でした。 先生は、何も語ってはくれませんでした。 でも、私たちにもっと励みのパワーを与えてくれたのは事実です。 後に種目は違えど、校内の駅伝大会では今まで長距離種目は苦手でしたが、何とか完走できました。 体力はややついてきたと自信が持ててきましたし、本当にO先生には感謝しています。 教員室で、着替えていた先生の大らかなこぼれるような笑顔は今でも良く覚えています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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