カテゴリ:カテゴリ未分類
今日のお題は、コブクロ、フクロウ、池袋、です。
…私的に、これ詩なら韻を踏んで面白くなったのかも。 まいいや。行きます。 私の名は観山泰斗。 プロフェッショナルの調査員であり、いくつもの難解な仕事を華麗にこなしてきた。 その仕事ぶりは、そうだな、例えるなら、蝶のように舞いフクロウのように笑う、といったところか。 それはともかく、その仕事ぶりのせいか最近仕事が減ってきた。 ゆゆしきことだ。が、私の嗅覚は常に事件のにおいを欲している。 今日はとりあえず、山手線をぐるぐると乗っていた。もう内回りで三周目だ。(その前で外回りに四周乗った) そしてあることに気付いた。 山手線の内回りと外回りは、一周すると距離にして約70メートルの差があるのだが、一周する時間は同じだった! 明日、友達に自慢しようと思った。 そして、私の聴覚は乗客の話す情報を収集していた。 「なあ、日曜日どこ行く?」 「やっぱ、ジュクっしょ?」 「だな。ジュクしかねぇか」 「いいんじゃね?それで」 今の、高校生達の会話に難解な単語があった。 ジュクとはいかに…? まさか、塾のことではあるまい。イントネーション違うし。 察するに何かの暗号ではなかろうか。 だとすれば事件のにおいがする。 これは熟考を要する問題だ。 待てよ。もしかするとこれは、駅の名前ではなかろうか。 我ながら、鋭い推理だと感心する。 だとすれば、「ジュク」から推理するに、彼らが行こうとしている現場は、新宿か原宿…。 しかしどっちだ。真に事件があるのはどちらか一方だろう。 でも、ここで判断を誤るわけにはいかない。 「ジュクやめようぜ。先週行ったじゃん」 「じゃあ、どこ行くよ?」 何。会話の流れが変わった。 私は耳を澄ました。 「ブクロ行くべ」 「うし、わかった」 「ブクロブクロ」 ブクロ?もしかして、池袋か。 よし、こうなったら先に私が池袋を調査してこよう。 そして、私は池袋に降り立った。 少し歩くと、道路が歩けないくらいの人で埋まっていた。 この人だかりは何なんだ。 奥の方で何やら大きな音が聞こえる。 私は、人の群れをかき分けて、中心へ向かった。 なんと、コブクロが路上ライブをやっていた。 しかも何故か六分袖の、半端な長さのシャツを着ている。 「ん?六分の袖のコブクロ?」 私は気付いてしまった。 「下から読んでも、ロクブコブクロ!!」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|